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真夏の全国を彩った鮮やかな快進撃!「個を育てる」福岡U-18が見る者に残した強烈なインパクト

ゲキサカ / 2024年7月31日 12時0分

アビスパ福岡U-18は真夏の全国を彩る躍進を遂げる!

[7.29 クラブユース選手権(U-18)準決勝 川崎F U-18 1-1 PK9-8 福岡U-18 味の素フィールド西が丘]

 その奮戦に西が丘のスタンドから大きな拍手が送られる。確かな実力を携え、日本一まで駆け上がる可能性を十分に感じさせた、まさにグッドルーザー。アビスパ福岡U-18(九州1)が全国大会で逞しく披露した躍進は、この夏の語り落とせないトピックスだ。

「選手は本当に一生懸命走って、頑張って、力を出し切ったなと思います」。チームを率いる久永辰徳監督も、そう言い切る。クラブユース選手権の準決勝。川崎フロンターレU-18(関東4)との一戦は、とにかく激闘となった。

「もう受け身ですよね。消極的な守備になってしまって、埋めるだけ、消すだけ、ゴールから遠ざける守備でした」(久永監督)。前半は川崎F U-18にボールを動かされ、守備に奔走する時間が続く。キャプテンのDF池田獅大(3年)もその圧力を確かに感じていたようだ。

「自分たちは前からハイプレスに行って、ショートカウンターを狙いつつ、ビルドアップする時はしっかりやって、相手をうまく剥がしていくというのがやりたいことだったんですけど、それができないので、ミドルプレスというか、引いて守ることに切り替えました」。右から池田獅大、DF甲斐竣大(3年)、DF藤川虎三(1年)、DF小浦拓実(2年)で組む4バックを中心に、何とか相手のアタックを1つずつ凌いでいく。


 迎えたハーフタイム。指揮官から選手たちに喝が入る。「『守るだけではなくて奪う』というところを改善しましたね。『アレはちょっと僕らが求めているものではないよね。この舞台を経験できるのもあと40分だぞ』と選手たちには言いました」。

 ピッチに帰ってきた選手たちは、もう前半の彼らではなかった。明らかに前へのパワーを強めると、12分にFW前田一翔(3年)が、13分に池田獅大が放った決定的なシュートは相手GKのファインセーブに阻まれ、16分にもMF中村環太(2年)のヘディングは左ポストに跳ね返り、詰めた前田のシュートは再び相手GKにストップされるも、惜しいシーンが続く。

「「前半は攻撃の部分で苦手なことを結構やっていたので、それって違うんじゃないかなと。『得意なことをもっとやろうぜ』と。ドリブルが得意な選手がパスをしたり、パスが得意な選手がバックパスしたり、そうじゃなくて勇気を持っていいんじゃないかと、攻撃の部分で良さを出すことを伝えただけで、ガラッと変わりましたね」とは久永監督。強める攻勢。近付くゴール。

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