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S・ランス相手に異彩放った町田22歳DF望月ヘンリー海輝「明確な目標ができた」…先輩・中村敬斗も驚く“覚醒”、19歳の相手SBから受けた衝撃

ゲキサカ / 2024年8月1日 19時0分

■“世界基準”との出会い
 実際にスタッド・ランスとの試合全体を振り返れば、望月が与えたインパクトはなかなかのものがあった。

 守備ではたしかに中村の突破に後れを取る場面もあったが、守備網を決壊させるようなミスはなく、逆に攻撃面ではチーム内でも出色の存在感を発揮していた。相手のスピーディーな攻撃にも対応できる脚力があるからこそ、恐れずに高い位置への攻撃参加を連発。FWミッチェル・デュークへの鋭いラストパスや、驚異の低弾道でゴールをかすめるミドルシュートなど、相手を脅かすシーンもいくつも作っていた。

 そうした前向きな姿勢は試合前、黒田剛監督から求められていたものだったという。「攻撃は高い位置を取ってどんどん相手を脅かして行くこと、積極的に攻撃していくことを求められていた」(望月)。攻撃面に関しては「横パスが多かったけど、そこ(攻撃)は悪くなかったと思っている」とおおむね手応えも感じたようだ。

 もっともその一方、プレー全体の自己評価は控えめだった。試合後のフラッシュインタビューでは「海外の選手はフィジカルがすごく高く、個々の技術も高かったので、自分含めて1対1で負けてしまうシーンが多かった。そこの差は感じた試合だった」と課題を指摘。どこかその表情も浮かなかった。

 試合後、その点について望月に問うと「攻撃の部分ではまあまあという感じだったけど、やっぱりDFなので」と力強い言葉が返ってきた。「マークしている選手にやられてしまったら結果的には良くない。自分としてはそっちに目標を置いていたのでそういう自己評価になった」といい、自ら攻守にテーマを設けていたからこそ、そこに満たなかったことに悔いを感じていたようだ。

 また世界基準との差という観点では、対戦相手の右SBで出場していたBチーム所属のDFアブドゥール・コネの存在も大きかったという。
DFアブドゥール・コネ(写真左)
 191cmの上背と圧倒的なスピード感、そしてボールキープの技術も発揮していたコネは弱冠19歳。望月は自身のサイドで上回った要因を「フィジカル面でこっちのサイドは劣っていなかったのでそこが一番大きかったと思う。逆サイドだと相手の右SBがとんでもなかったので、あそこのフィジカルの差はみんな難しかったのかなと」と振り返りつつ、体躯の近いコネに「完全にバケモンですね(笑)。すごいなと思いながら見ていました」と敬意を示した。

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