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驚異の大会通算6アシストを記録した超攻撃的右サイドバック。川崎F U-18DF柴田翔太郎が携え直したタイトル獲得への覚悟

ゲキサカ / 2024年8月2日 9時30分

今大会は通算6アシストを記録した川崎フロンターレU-18DF柴田翔太郎(3年=川崎フロンターレU-15出身)

[7.31 クラブユース選手権(U-18)決勝 川崎F U-18 2-3 G大阪ユース 味フィ西]

 持てるものはほとんど出し切ったと言っていい。だって、この大会でチームが重ねた13ゴールの半分近くは、この男のアシストから生まれている上に、最後の試合は自ら得点まで奪ったのだから。でも、ほんのちょっと届かなかった。チーム全員で目指してきた日本一。あのカップを、あの夜空に、みんなで掲げたかった。

「ここに来るまでは自分としても調子が良かったですし、自分としても結果が増えてきていたので、自信を持ってここに来ましたけど、最後にこうやって負けてしまったら悔しさしか残らないですし、3年の最後の夏ということで、みんなとやってきた分、最後にここで日本一になりたかったなと思います」。

 得点を生み出す絶対的な力を持った、川崎フロンターレU-18(関東4)の超攻撃的右サイドバック。DF柴田翔太郎(3年=川崎フロンターレU-15出身)が披露した鬼気迫るようなプレーは、頂点だけを狙うチームに結果をもたらし続けた。


「自分たちはアクシデントを乗り越えてここまで来ましたし、それに左右されることなく、変わった環境に向かって気持ちを乗せていくだけだったので、最高の準備ができたと思っています」。

 柴田は試合に向かうチームの状態を、そう振り返る。日本一を巡って争われるクラブユース選手権決勝。ガンバ大阪ユース(関西1)との試合は雷雨の影響でキックオフ時間が何度も変わり、最終的には40分間のみで行われるレギュレーションとなったが、チームはもう“慣れっこ”だった。

 グループステージを戦った群馬ラウンドでは、試合中止もキックオフ時間の変更も経験済み。常に目の前の試合がなくなるかもしれない可能性を強いられながら、選手たちは逞しくグループを勝ち抜き、この舞台まで辿り着いた。もう与えられた条件で、最善を尽くすのみ。柴田も十分なモチベーションを携えて、決戦のピッチへと足を踏み入れていく。

「本当に立ち上がりとか言っている場合ではないというか、すぐ試合が決まってしまうので、悔いを残すことなくやろうと話していました」(柴田)。両者はフルパワーでゲームに入ると、お互いに攻め合う中で19分にG大阪ユースが先制。追い掛ける展開となった川崎F U-18だが、背番号2がチームに勇気の灯をともす一撃を叩き込む。

 24分。DF関德晴(2年)が左からロングスローを投げ込むと、こぼれ球がゆっくりと柴田の目の前に転がってくる。「あまり覚えていないんですけど、自分の前に運良く転がってきて、気持ちで押しこんだ感じでした」。右足に当てたボールは、ゴールネットへゆっくりと吸い込まれる。この大事なファイナルで生まれた、自身にとって今大会初ゴール。1-1。スコアを振り出しに引き戻す。

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