始まりは“連敗”から。昌平の「ほんと頼もしい」「めっちゃいい」リーダーMF大谷湊斗が兄超えも果たし、日本一のキャプテンに
ゲキサカ / 2024年8月4日 7時49分
[8.3 総体決勝 神村学園高 2-3 昌平高 Jヴィレッジスタジアム]
「最高です。自分も2年前、インターハイに出させて頂いて(3位と)悔しい思いをしてるんで、日本一っていうのは簡単じゃないんで、 凄い嬉しいです」。昌平高(埼玉)MF大谷湊斗(3年=アメージングアカデミー出身)が兄超えを果たし、日本一のキャプテンになった。
今大会準決勝では鮮烈な2ゴールを決め、初の決勝進出に貢献。決勝でも自陣からの距離の長いスルーパスでMF長璃喜(2年)の同点ゴールを演出し、左サイドでのドリブルでFW鄭志錫(3年)の決勝点にも絡んだ。そして、2度のビハインドを強い気持ちでひっくり返して初優勝。主将はチーム一丸となって戦えたことも喜んだ。
「日々の練習はどこのチームよりも激しくやってきましたし、自分たちも雰囲気が凄い良くて、チーム一丸となって戦えたっていうのは凄い良かったです」
入学前から話題になっていたテクニシャンは、1年時からその上手さ、センスで昌平のトップチームに加わって全国舞台を経験。小柄なMFは昨年、ボランチの位置でドリブルを駆使したゲームメークや守備能力、空中戦の強さも示し、注目度をさらに高めた。
今年は強豪校の主将に就任。シーズン開幕前のU-17日本高校選抜の活動でもキャプテンマークを巻いていた。だが、U-17日本高校選抜として出場したJヴィレッジカップから昌平のプレミアリーグEAST開幕戦(対横浜FCユース、0-1)まで、主将として勝てない時期を経験している。
プレミアリーグEAST第2節の前橋育英高(群馬)戦を4-2で制すと、「(自分が高校選抜、昌平でキャプテンを)5試合やって、全部負けていたんですよ」とホッとした表情を浮かべていた。そして、「先を見るよりも目の前のことに集中して戦っていきたいです。いい雰囲気でやっていこうかなと思っています」と宣言していた大谷は、雰囲気づくりに注力。加えて、「やる時はやる」姿勢でチームを引っ張ってきた。
U-17日本高校選抜でもともに戦ったGK佐々木智太郎(3年)は大谷について、「ほんとにこう支えられてるというか、頼もしいというか。性格的にも素晴らしいキャプテンだと思いますし、後ろから見ててほんと頼もしいなっていう風には思っています。みんなとふざけたりすることはありますけど、ピッチに入ったらやっぱりこう目の色が変わって、みんなを引っ張るというか、そういうリーダーシップであったりっていうのは間違いなくあるので、そういうところは尊敬して見ています」と説明する。
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