[MOM4818]U-18日本代表GK内山翔太(新潟U-18、3年)_国歌斉唱で感じた「日本を背負って戦うこと」の重み。190センチの守護神が気合のPKストップで勝利の立役者に!
ゲキサカ / 2024年8月26日 19時23分
終始押し気味に進めた試合は、ここまでの2試合同様に0-0で80分間が終了。この時点でU-18アルゼンチン代表の優勝が決まってしまったが、ホストカントリーの代表チームとしてこのまま終わるわけにはいかない。「チームのみんなで『最後に勝って帰ろう』という話はしていたので、『ここで自分が止めて、勝って帰れるようにしよう』と思って挑みました」。そう振り返る内山は、PK戦へと気持ちを入れ直し、勝負のゴールマウスへと向かっていく。
4人目まで、すべて方向は合っていた。フィーリングは悪くない。あと少し。あと少し。5人目と6人目には、逆方向へ決められる。それでも強気な姿勢は変わらない。7人目。先攻のU-18日本代表はMF嶋本悠大(大津高、3年)がきっちり成功。次は止められる。次こそは止めてやる。
後攻のU-18アルゼンチン代表。左足から放たれたキック。自分から見て左に身体は飛んでいたが、中央に来た軌道を見て、残した右足がボールを確実に弾き出す。咆哮しながら走り出す背番号12の守護神へ、チームメイトたちが次々と駆け寄ってくる。気合のビッグセーブに、意地のPK戦勝利。「優勝はできなかったですけど、最後に自分が止められて、試合に勝つこともできて、本当に良かったと思います」と笑った内山は、最終戦で手繰り寄せた勝利にしっかりと貢献してみせた。
2021年のU-15日本代表候補合宿以来となる久々の代表活動は、やはり刺激的な時間だった。「国歌斉唱の時には気持ちが高まるというか、日本を背負っていることを実感しましたし、アルゼンチンの選手は筋力もあって、日本の選手と比べてPKのシュートスピードの差も感じましたね。こういう試合になるとPKも大きな要になってくる部分だと思うので、そういうところでも止めていけるようなキーパーになっていきたいです」。国際試合だったからこそ、体感できた新たな気付きもあったというわけだ。
スクールに通っていた小学生時代から在籍してきたアルビレックスで、来季からプロサッカー選手になる内山にとって、A代表も経験している“先輩”の存在は、さらに高いステージを視野に入れていく中でも、やはり大きな指標になってくることは間違いない。
「アルビのゴールキーパーには足元の技術が求められてくると思うんですけど、そういったところも小島(亨介)くんはメチャメチャ上手いので、そういうところは小島くんの基準をベースにして、もっと追い付いていきたいですし、安定感ももっと高めていかないと試合には出られないと思っているので、そういうところは伸ばしていきたいです」。
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