「乗り越えなきゃいけない壁」に直面している両雄が探す浮上のきっかけ。終盤にスコアが動いた流経大柏と青森山田の強豪対決は2-2の痛み分けに
ゲキサカ / 2024年9月10日 12時46分
青森山田はMF浅野瑠唯(21番)がワンチャンスを生かして先制に成功!
後半は一転して、青森山田が鋭く立ち上がる。1分。大沢のパスから左サイドを駆け上がった小沼がクロス。FW石川大也(3年)のシュートはヒットしなかったものの、いきなり漂う追加点の香り。14分にも石川のポストプレーから、MF川口遼己(3年)のシュートはDFをかすめて枠の左へ逸れるも、前へのパワーと推進力が増したことで、ゲームリズムをジワジワと引き寄せていく。
負けられない流経大柏は23分に決定機。DF堀川由幹(3年)を起点に、柚木のシュートは松田のファインセーブに阻まれるも、この流れで得たCKのチャンス。柚木が蹴ったキックはいったん跳ね返されたが、収めた堀川は「相手の頭を越える長いボールを蹴れば、うまく折り返せるかなと思って」ファーサイドへ正確なクロス。柳澤が競り勝ったボールを、途中出場の長身FW大藤颯太(2年)が泥臭くゴールへ流し込む。1-1。会場のボルテージが一段階引き上げられる。
流経大柏はFW大藤颯太(20番)が同点弾を叩き込む!
流経大柏は攻める。31分。右サイドを柚木が切り裂き、上がったクロスを亀田が合わせたヘディングは松田がキャッチ。36分。今度は左サイドで堀川が果敢に仕掛け、送り込んだマイナスの折り返しを亀田が枠へ収めるも、松田が丁寧にキャッチ。37分にはビッグチャンス。亀田の丁寧なラストパスから、柚木が右足を振り切ったシュートは左ポストに跳ね返ると、反応した大藤は頭で合わせるも、バウンドしたボールは枠の上へ。「前線のせいだけではないですけど、最近は決め切るところで決め切れないところが多くて……」と富樫。2度目の歓喜はなかなか訪れない。
40分。炸裂したのは必殺のセットプレーだ。センターライン付近で獲得した青森山田のFK。谷川が蹴り込んだキックを右サイドから石川が折り返し、1分前に投入されたばかりのFW比嘉大陽(3年)は懸命にフリック。詰めた福井のシュートがゴールネットへ吸い込まれる。2-1。3試合ぶりの白星を目指すアウェイチームが、再び一歩前に出る。
「ああいう隙を見せていることが、やはり今年の勝ち切れないところかなと」(青森山田高・正木昌宣監督)。試合はまだ終わっていなかった。45+3分。流経大柏は亀田のパスから左サイドを運んだMF稲田斗毅(3年)がクロスを中央へ。ファーに入った和田が打ち切ったシュートは、相手DFのハンドを誘発。ホイッスルを吹いた主審はペナルティスポットを指し示す。
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