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「乗り越えなきゃいけない壁」に直面している両雄が探す浮上のきっかけ。終盤にスコアが動いた流経大柏と青森山田の強豪対決は2-2の痛み分けに

ゲキサカ / 2024年9月10日 12時46分

 PKのキッカーは10番の柚木。向かって右に蹴り込んだボールは、松田も触ってはいたものの、ゴールネットへ到達する。「最後のところで自分たちの集中力の甘さが出たというか、まだ足りなかったのかなと」(谷川)「思うように試合は進まなかったですけど、最後に追い付けたのは次に繋がるかなと思います」(堀川)。ファイナルスコアは2-2。双方に収穫と課題が浮かび上がった90分間は、どちらも勝点1がその成果となった。



 4勝4分け5敗の9位。青森山田はもどかしい時間が続いている。この日は1点をリードしていた終盤に5バックへ移行し、ゲームクローズに取り掛かったものの、「5バックにした中で全体として引いてしまって、最後のハンドのシーンもディフェンスラインや中盤のラインがペナに入ってしまって引き過ぎたことで、遅れて出ていった距離も遠くて手に当たったというところなのかなと思います」と谷川。不運な面はあったとはいえ、勝点2を取り逃がした感は否めない。

「90分のうちの88分はできても、1分や2分でやられるのがこのリーグなので、それは日常から詰めていくしかないですね。選手たちは頑張っているけど、やっぱり90分しっかりとやり切れる集中力を継続する力、これをもっともっと詰めていきながら、ゼロで行き切って勝てれば流れは変わると思うので、勝点1を獲れたことをポジティブに捉えて、また次の試合はゼロにこだわってやりたいと思います」と正木監督。首位争いを演じている横浜FCユースを、今季まだ1勝と結果の出ていないホームに迎える次節で浮上のきっかけを掴むべく、再び日常を突き詰めていく。

 6勝4分け3敗の3位。流経大柏も煮え切らない時間を過ごしている。リーグ戦無敗で臨んだインターハイ予選の決勝で市立船橋高に敗れてから、これで公式戦は5試合未勝利。「『“黒マル”が急に“白マル”にはならないのかな』って思っているんですけど、でも、『どこかの1勝でまた自信は取り戻せるよ』と選手には言っていたので、本当にがむしゃらになって、泥んこになってやるだけでしょという感じですね」(榎本監督)。今はブレイクスルーのきっかけになる白星を追い求めている状況だ。

 個々の選手のポテンシャルも、多彩な攻撃のバリエーションを誇るチームとしての完成度も、間違いなくプレミア有数のクオリティ。「メンバーを見てもトップレベルの選手が集まっている中で、今はちょっと噛み合っていない部分もいくつかありますけど、選手権までに仕上げれば、日本一を獲れる力は全然あると思います」という富樫の言葉は選手たちの共通認識。チームとして、個人として、目の前の壁を乗り越えるべく、再び日常を突き詰めていく。



(取材・文 土屋雅史)
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