【インタビュー】川崎F離脱後に知られざる葛藤も…欧州市場最終日にストーク・シティ移籍のMF瀬古樹「一番はホッとしています」「この2年間が勝負だなと」
ゲキサカ / 2024年9月11日 17時0分
―バイエルンとの親善試合も取材しましたが、率直に言うと「こういう相手のほうが向いているな」という感覚で見ていました。
「本当にいま図星を突かれた感覚ですね(笑)。こういう言い方が合っているかはわからないですが、日本と海外のサッカーの感覚は違うと思っていて、個が自立していてそれがより秀でているのがヨーロッパだったり、海外のサッカーだと思うんですが、それを親善試合ではありますけど対戦した時に、肌感がすごく自分に合っているといいますか、心地良さを感じていました。こういう相手に対して自分がやりたいことの気持ちよさがしっくりきたといいますか、簡単な言葉で表現するのは難しいんですが、こういう環境でやりたい、こういうサッカー文化の中でやりたいというのをたしかに感じましたね。
―先程、大学の同期という話もありましたが、早く欧州に出た安部柊斗選手らに刺激を受けていたものもあったんでしょうか。
「柊斗もそうだし、森下(龍矢)もそうだし、あとは明治だけじゃなくて(三笘)薫だったり、(旗手)怜央だったり、大学の同世代が海外に行って活躍しているのを見たのは大きかったですね。自分も同期入団で同じ年にJリーグに入って、同じ年数プロをやっている中で刺激がとてつもなくて、一つ上の選手とか一つ下の選手とかではなく、同い年の選手がそういった道を進んでいることにすごく刺激を受けた部分があります。柊斗からも森下からも、それこそ薫が川崎に帰ってきた時には直接話をしましたが、いろんな面で成長曲線が違うのかなというのを僕の中では思いました。それはもちろんサッカーもそうですし、私生活のところも、言語もそうで、サッカー選手とはいえ、一社会人なので、日本だけではなく世界のいろんな国の人といろんな話をしたり、共に生活していく中で得られることは人生経験としてすごく大きいと思いますし、そういったところから刺激を受けていました。それが今回のチャレンジをしたいなと思ったことにもつながります」
―これまで海外移籍という点で迷いはなかったですか。一つは年齢、一つはセントラルMFに海外での成功例が少ないという点があると思います。
「まず年齢に関しては確かにこの夏のタイミングが最後のチャンスくらいの気持ちではありましたね。今季が始まる前に代理人にもそういうお話をさせていただいていましたし、時間軸としてはこの1年以内でというくらいのスピード感じゃないと難しいんじゃないかなと思っていました。ただ今回こういった形になって、その不安はもう払拭されましたね。決まってしまえば年齢は関係ないと思うので、ここからだなという気持ちです。またポジションに関して、ストークに加入するということはそれだけの評価をされているということだと自分は思っているので、そこに対する不安は全くないですね。そもそも不安があったら行かないと思いますし、不安があるような感じだったら評価もしてもらえないと思うので、そこに関してはもう自分次第だなと思っています。これで僕ができなかったら、できなかった選手だなというふうに思われると思いますし、僕ができればそれは自分で掴み取ったものになると思うので、過去のケースは気にしていないですね」
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