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5年半に渡ってポジション争いを続けてきたライバルは年代別代表に。昌平GK白根翼がようやく掴んだプレミアデビューのピッチで感じたこと

ゲキサカ / 2024年9月15日 19時3分

プレミアデビューを勝利で飾った昌平高GK白根翼(3年=FC LAVIDA出身)

[9.14 プレミアリーグEAST第14節 昌平高 2-1 尚志高 昌平高グラウンド]

 いつかは自分にもチャンスが巡ってくると信じて、日々のトレーニングを積み上げてきた。ようやく訪れたプレミアデビューにも、怯むつもりなんて毛頭ない。ただ無失点に抑えることを、ただ勝利を手繰り寄せることだけを考えて、目の前のやるべきことを淡々と、的確に、こなし続けるだけだ。

「自分が出たこの試合を勝利で飾れたのは本当にホッとしています。僕たちはプレミア優勝を目指しているので、今週は水曜にも試合があって、この3試合は本当に大事だった中で、ここから良い波に乗れていけるんじゃないかなと思っています」。

 昇格2年目のシーズンも後半戦に差し掛かったタイミングで、とうとうプレミアリーグの舞台に立った昌平高(埼玉)の実力派GK。白根翼(3年=FC LAVIDA出身)は楽しく充実した90分間の先で、歓喜の瞬間をチームメイトたちと共有することに成功した。


「良い緊張感はありましたけど、怖いとか出たくないとか、そういう気持ちはなくて、いつも通り練習して、いつも通り試合に行くだけという感じでした。試合が楽しみでしたね」。ホームに尚志高(福島)を迎えて行われたプレミアリーグEAST第13節。昌平のスタメンリストの一番上。“GK”の欄には白根の名前が書き込まれる。

 プレミア初昇格となった昨シーズンはGK佐々木智太郎が全22試合にフル出場。今季も前節までの12試合はいずれも佐々木がスタメン起用されていたが、『国際ユースサッカーin新潟』を戦うU-17日本代表に選出されたため、今節は欠場。この2シーズンで初めて白根に出場機会が回ってきた。



 佐々木と白根はともにFC LAVIDA出身。中学時代は白根が正守護神を務めていたものの、高校に入ってから急成長を遂げた佐々木が定位置を確保し、2年生になってからはほとんどの公式戦で昌平のゴールマウスを託されてきた。

「本当に悔しい気持ちはありますけど、こうなったのもトモ(佐々木)の努力があったからで、自分の努力が足りなかった部分もありますから。トモにレギュラーを獲られていることに対しての不満は全然ないです。僕も信頼しているので、嫌な感情とかは全然ないですね」。あくまでもベクトルを向けるのは自分。再びレギュラーの座を奪い取るため、必死に努力を重ねている。

 予想外の形でやってきたプレミアリーグのデビュー戦。ただ、玉田圭司監督は白根への信頼を隠さない。「普段はトモが出ていますけど、翼に関しては毎日練習でも見ていますし、他のキーパーも含めて切磋琢磨してくれている中で、翼の方が良い部分もあるので、まったく心配なくピッチに送り出せました」。

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