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5年半に渡ってポジション争いを続けてきたライバルは年代別代表に。昌平GK白根翼がようやく掴んだプレミアデビューのピッチで感じたこと

ゲキサカ / 2024年9月15日 19時3分

 それはFC LAVIDA時代から短くない時間を共に過ごしてきたチームメイトも同様。センターバックの2人も似たようなフレーズを口にする。「翼もLAVIDAの時から試合に出ていて、自分もセンターバックで翼と一緒にプレーしていましたけど、智太郎ぐらいやれるキーパーなので、不安はまったくなかったです」(DF坂本航大)「中学からずっと一緒にやっていたので、もう何も言わなくてもカバーのところとか、ボールを下げるところも普通にできる感じです」(DF鈴木翔)。

 もともとS1(埼玉県1部)リーグではキャプテンとしてチームを牽引しているため、試合勘は十分。「昨日は普通に寝れました。全然緊張していなかったです(笑)」という白根は堂々とした足取りで、慣れ親しんだいつものグラウンドで行われる、デビュー戦の舞台へと歩みを進めていく。


 前半8分には相手のシュートが枠内へ飛んできたものの、冷静にキャッチ。以降は昌平がボールを握る展開が続く中で、少しずつかつての感覚が呼び覚まされていく。「自分は中学の頃は試合に出ていたので、その頃のメンバーとまた一緒の試合に出れたというのが楽しかったですね」。

 ただ、39分には一瞬の隙を突かれ、シンプルなフィードから裏を取った相手フォワードに先制点を決められてしまう。「自分とバックラインの連係ミスですね。自分の判断が悪かったかなと。ボールの回転も無回転だったので、軌道が伸びることを予測していれば対応できたかなと思います」。だが、すぐさま切り替えて、ポジティブな声をチームメイトへと届けていく。

 すると、前半終了間際には坂本がセットプレーから同点ゴールをゲット。攻勢を強めた後半はなかなか1点を奪い切れなかったが、終盤の37分にスムーズな連携からキャプテンのMF大谷湊斗(3年)が決勝ゴール。試合は2-1で昌平が勝利。タイムアップの直後には16番の表情にも歓喜が弾ける。

「1失点こそしてしまいましたけど、彼のミスだけでもないですし、そこから学べばいいわけで、その中で勝ち切ったことは翼にとっても大きいですよね」とは玉田監督。試合後には加藤大地GKコーチと笑顔を交えながら、すぐに試合で気になったところをディスカッションする姿も印象的だった。

加藤大地GKコーチと笑顔でディスカッションする白根

 ライバルであり、友人でもある佐々木との関係性がより濃いものになった経験として、白根はこの夏のインターハイを挙げている。「初戦はトモのミスで失点してしまったんですけど、そういうのも慰めるんじゃなくて、ちゃんとダメなところは指摘してあげたいと思っていましたし、トモから『今のどうだった?』とか聞かれた時に、自分の意見をしっかり伝えることで『じゃあオレもこうしてみるわ』となることもあって、インターハイで優勝したいという気持ちがさらに関係を良くしたのかなと思っています」。

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