[NBチャンピオンシップU-16] 2016年創部の上越が初出場初優勝!飛躍期す新潟の新鋭は、「ここが始まり」
ゲキサカ / 2024年9月16日 19時27分
[9.16 NBチャンピオンシップU-16決勝 上越高 1-1(PK4-3)飯塚高 時之栖うさぎ島G]
上越が初出場初優勝! 強豪32校が優勝を争った“全国大会級のU-16大会”「ニューバランスチャンピオンシップ2024 U-16」(静岡・時之栖スポーツセンター)は16日に決勝を行い、前回大会優勝校の飯塚高(福岡)と上越高(新潟)が激突。上越が1-1(PK4-3)で勝ち、初出場初優勝を飾った。なお、大会MVPは上越のFW関根暖太が選出されている。
表彰式が終わると、新王者は「ア・イ・シ・テ・ル、上越!」の大合唱。2016年創部で、まだ夏冬の全国大会出場歴のない新潟の新興勢力が“全国大会級のU-16大会”の頂点に上り詰めた。
「ア・イ・シ・テ・ル、上越!」の大合唱
上越は5枠の中央予選を5位で突破して「ニューバランスチャンピオンシップU-16」初出場。今大会は、予選リーグBブロックで2位に食い込むと、決勝トーナメントで優勝2度の昌平高(埼玉)、日体大柏高(千葉)、そして大成高(東京)を破り、決勝進出を果たした。決勝はGK小栁来渡、右SB斎藤成湊、CB牧野隆太、CB小澤暁樹、左SB黒須蒼平、小和瀬晴音と早舩煌貴のダブルボランチ、右SH古川千尋、ゲーム主将の左SH山崎生直、そして古川巧実と猪田絆冬の2トップが先発した。
一方、飯塚は2019年、2023年大会の優勝校。今大会は予選リーグAブロックを2位突破し、決勝トーナメントでは市立船橋高(千葉)、東海大相模高(神奈川)、東山高(京都)に勝利し、3度目の優勝に王手をかけていた。決勝の先発はGK小田詩文、右SB河野剛志、CB加藤大和、CB石井颯人、左SB坂田智哉、東也聖と今泉瑛翔のダブルボランチ、右SH宮原脩斗、左SH三好悠雅、そして石黒聡と玉置大翔が前線でコンビを組んだ。
ファイナルは前半2分にスコアが動いた。飯塚は前線へロングボール。これを玉置が頭でそらすと、俊足FW石黒が一気に抜け出す。そのまま右足シュートをゴール左へ決め、先制点を叩き出した。飯塚は立ち上がりからシュート意識が高く、先制後も左SB坂田らがシュート。早めに前線へボールを入れ、石黒らが相手を裏返そうとする。
前半2分、飯塚FW石黒聡が先制ゴール
対する上越はともにトップチームで活動しているという183cmCB牧野とCB小澤が頭で跳ね返し、GK小栁が積極的な飛び出しを見せる。また、小和瀬らがセカンドボールを回収。早舩と古川千のワンツーで相手プレッシングの打開を試みたほか、古川巧のポストプレーから俊足MF猪田が左サイドを抜け出す。だが、飯塚はCB石井が冷静な対応。飯塚は石井と加藤の両CBが守りを引き締め、右SB河野も前への強さを見せていた。
上越は地元出身のFW猪田絆冬も奮闘
そして、165cmと小柄なMF今泉が空中戦で強さを発揮するなど、中盤の攻防戦で一際存在感のある動きを見せていた。縦へ速いゲーム展開となる中、飯塚は競り合いで今泉、東らが奮闘。そして、宮原や三好がドリブルで仕掛け、クロスに玉置が飛び込むなど2点目を狙う。
この日も飯塚の中盤で効いていたMF今泉瑛翔(左)
上越は0-1の後半開始から関根を投入。準決勝の接触プレーで負傷交代していたチームリーダーは志願の出場だった。その上越は後半立ち上がりから出足の良い動き。さらにMF小熊結月、MF外山素生を投入して反撃を加速させる。飯塚もMF石井颯人を投入。球際の強度を維持し、安定感の高いGK小田や今泉を中心に隙をほとんど見せずに戦っていた。
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