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アカデミー生え抜きの10番が携えるトップ昇格選手のプライド。名古屋U-18FW杉浦駿吾が明確にイメージする未来予想図

ゲキサカ / 2024年9月24日 19時23分

名古屋グランパスU-18の10番を背負うFW杉浦駿吾(3年=名古屋グランパスU-15出身)

[9.22 プレミアリーグWEST第15節 静岡学園高 2-3 名古屋U-18 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド(人工芝)]

 磨き続けてきたものに対しては、ちゃんと自信を持っている。来シーズンから飛び込むプロの世界。通用する部分も、通用しない部分もあるはずだけど、目の前にある目標を1つずつクリアしながら、このクラブを牽引する存在にまで駆け上がる自分をイメージして、日々サッカーボールと向き合っていく。

「そんな簡単に試合に出られるとは思っていないですけど、出れないとも思っていないので、チャンスが来た時に仕事ができれば自ずと試合に出る機会も増えてくると思いますし、そこは自分の武器に自信を持って、遠慮し過ぎずに食らい付いていけるようにということは意識してやっていきたいです」。

 ハイレベルな攻撃性能を備えた名古屋グランパスU-18(愛知)のナンバー10。FW杉浦駿吾(3年=名古屋グランパスU-15出身)は着実に短くなりつつあるこのアカデミーで過ごす時間の中で、1つでも多くの勝利をみんなで喜び合うため、さらなる成長の種を探している。


「一言で言えば『自分の責任だったな』と思っていて、前半も自分のところにチャンスがありましたし、チームを勝たせられるポイントは多くあったので、自分のせいで負けたと言っても過言ではないぐらいの感じでした」。杉浦がそう振り返るのは前節のビッグマッチ。首位を独走する大津高(熊本)との一戦だ。

 1点をリードされた前半の終盤。杉浦には2度のシュートチャンスが巡ってきたが、1つは枠外で、もう1つは相手GKのファインセーブに阻まれる。すると、防戦一方となった後半に2点を追加され、ファイナルスコアは0-3。優勝争いを考えても痛すぎる完敗に、名古屋U-18の選手たちが悔しさに打ちひしがれたことは想像に難くない。

 だが、次の試合はすぐにやってくる。「大津の選手は本当に個の力があって、1人1人のレベルが高かったですし、やっぱり最後に試合を決めるのは個の質だったり、個の力だと思うので、『個でチームを勝たせる』ということに、よりフォーカスして取り組んできた1週間でした」。いつも以上に自身の真価を問われる試合だと位置付け、静岡学園高(静岡)とのアウェイゲームへと準備を整えてきた。


 先制のチャンスは早々にやってくる。前半3分。ペナルティエリア内へ切れ込んだFW大西利都(2年)がGKに倒され、PKを獲得する。スポットに向かったのは「PKをもらった選手が『蹴りたい』と言ったら蹴ってもらって、譲ってもらったら自分が蹴るという感じですね」という10番。後輩に譲ってもらった得点機。失敗する選択肢は存在しない。

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