三ツ沢で奪った「聖地初ゴール」は7年間への感謝の一撃!横浜FCユースFW庄司啓太郎は自らが叩き出す得点でプレミアの頂へと上り詰める!
ゲキサカ / 2024年9月25日 18時30分
ついに生まれた自身初となる三ツ沢での得点。チームメイトたちも我先にと駆け寄ってくる。グラウンドの上で弾けた歓喜。7年間の感謝を込めた一撃。庄司のストライカーらしいゴールが、横浜FCユースに1点のリードをもたらす。
そのプレースタイルには、チームや仲間に対する献身的な姿勢が滲む。前後左右に幅広く動いてボールを引き出したかと思えば、時には中盤の深い位置まで下がって、守備に奔走することも。「4-4-2のシステムから、4-1-4-1みたいに可変することもある中で、自分が少し落ちてチームを助ける動きをしたり、逆に自分が背後を取って勘太朗が落ちることもありますし、自分は周囲を助ける役割を担いたいなと思っています」。その立ち回り、実に効果的。ここまで全試合にスタメン起用されているあたりに、和田拓三監督からの信頼も透けて見える。
この日の試合は不思議な展開をたどる。横浜FCユースが一方的に攻めていた前半を経て、ハーフタイムを挟むと流れは一変。今度はFC東京U-18が3点を奪い、逆転してしまう。小さくないビハインドを負う中で、庄司は後半38分に交代でベンチへと下がったが、ホームチームは折れなかった。
45+1分にFW前田勘太朗(2年)が、45+4分にMF中台翔太(3年)が続けてゴール。「さすがにビックリしましたね」と庄司も笑った横浜FCユースは、土壇場で追い付く『三ツ沢の奇跡』を巻き起こし、勝点1を粘り強く引き寄せた。
プレミアリーグWESTで戦っていた昨季の庄司は、リーグ戦17試合に出場して1得点。シーズン途中からはシャドーのポジションを任されることも増え、攻守に献身的なプレーを続けていたものの、望んだような得点数を積み上げることは叶わなかった。
「今年はゴールを獲る年にしようと自分でも思っていました」と確固たる決意を携えて迎えた今シーズンのプレミアでは、ここまで15試合に出場して6ゴールをマーク。「ゴール前に入っていく回数が去年に比べて増えて、シュートチャンスも増えた中で、そこでしっかり決められているのが得点数に繋がっていると思います」と自己評価しながら、「でも、決められていないシュートも多いので、もっと決められるようにしたいと思います」と続けるあたりに、結果に対する貪欲な姿勢も窺える。
どうしても意識せざるを得ないのは、前線でコンビを組む“パートナー”の存在だ。2トップの一角に入ることの多い前田は、ここまでのリーグ戦で庄司より1点多い7ゴールを記録。さらに8月末にはプロ契約の締結もクラブから発表されるなど、今まで以上に周囲の注目を集めている。
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