「先輩たちの想い」も背負った後半戦はオレたちの時間だ!神戸U-18は神村学園にホームで競り勝って怒涛の6連勝で首位猛追!
ゲキサカ / 2024年9月29日 19時26分
試合を決めたのは「スタメンではなくて悔しい想いはありましたけど、途中で出るからには結果を残そうと思っていました」という途中出場の2年生アタッカー。40分。渡辺のポストプレーから瀬口が左で時間を作り、開いた濱崎が丁寧なクロス。ファーに潜った大西のボレーは、ゆっくりとゴールネットへ吸い込まれる。
ここ2試合はスタメンを外れていたものの、「自分にできることを見つめ直して、自分の特徴をもっと磨いてというのは、意識して練習してきました」という23番の今シーズンのプレミア初ゴールは、そのままこの試合の決勝点に。「失点のダメージは大きかったですけど、途中から出た選手が活躍してくれて、最後に何とか点が獲れて良かったかなと思いますし、チームにとっても非常に大きな1点だったなと思っています」(安部雄大監督)。勝ち切る逞しさをホームで発揮した神戸U-18が、これで6連勝を達成。首位追走に向けて大きな勝ち点3をもぎ取った。
「何なんですかね。本当に今年は前期から行くつもりで、チームとしても圧倒するというテーマを持って、今の大津さんのようなスタートダッシュをしたかったんですけどね」と苦笑いするのは安部監督。昨シーズンと一昨シーズンの神戸U-18は後半戦に入ってから一気に調子を上げて、勝点を積み重ねていったものの、優勝にはわずかに届かず2位というシーズンが続いている。
今季は春先から指揮官も選手たちも“スタートダッシュ”の意識を強調していたものの、やはり前半戦はなかなか勝利を引き寄せ切れなかったにもかかわらず、ここに来て6連勝を達成するなど、去年と同じような流れを辿っているのは興味深い。
この日も好守を連発した亀田が「たぶん夏のクラブユースで毎年勝てていなくて、そのあとの焦りというか、『もっと夏でやらなあかんな』というので、みんな成長しているのかなと思います」と話したように、クラブユース選手権ではわずか1点の得失点差でグループステージ突破を逃しているだけに、「夏の経験から『獲れるべきところで獲る』『最後まで諦めない』というところを意識しているのは、この連勝の要因の1つかなと思います」とは安部監督。真夏の群馬で味わった悔しさは、彼らの新たなモチベーションとして、着実にチームを前へ進めてくれているようだ。
もちろん前半戦から好調をキープした方がいいけれど、後半戦に入って巻き返すこともそう簡単なことではない。その流れに対して、指揮官は継承されている“先輩たちの功績”を口にする。
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