[関東2部]入部早々に味わった挫折も…法政大MF池端今汰が4年後期で掴んだ出場機会「総じてポジティブな挑戦だった」
ゲキサカ / 2024年10月2日 18時57分
[9.29 関東大学L2部第15節 日本体育大 1-3 法政大 横浜・健志台G]
2021年の春に見た「憧れ」の舞台は簡単に辿り着けるものではなかった。それでも法政大のMF池端今汰(4年=磐田U-18)は与えられた場所で全力を尽くし続け、出場機会を掴んだ。
本人が「18歳までずっとFWで勝負してきた」と語るように、池端は最前線でピッチを駆け抜けてきた。中学時代は世代別の日本代表も経験し、高校では1年目からジュビロ磐田U-18でプレミアリーグEASTに出場。卒業後はプロになるため法政大に進学した。
ところが入学後、法政大のBチームで起用されたポジションはサイドバック。FW一筋だった池端は「自分はFWとしてダメだからSBになったのかなとか、そういうすごい悔しい気持ちがあった」と当時を振り返る。もともとスピードが武器とはいえ、突然のコンバートにショックは大きかった。学年が上がるとチームが4バックから3バックに変えたこともあり、ウイングバックにポジションが変更。ただ慣れない場所で強度の高い大学サッカーを戦うことには変わりなく、試行錯誤の日々が続いた。
そうした中で池端は悔しい気持ちを「グッと飲み込んで」戦い続けた。「今振り返ってみれば悔しかった気持ちのほうが大きいです」と正直に告白しつつ、「対人の強さだったり、守備の強度だったり、縦への推進力だったりとそういうところは大学に入って見つけられた部分」と得るものも多かったようだ。
しかし「プロサッカー選手になるという夢を叶えるために立たなければいけないところだったから、憧れが強かった」という応援席から見てきた関東大学リーグの舞台は遠かった。4年生になった今季もBチームからスタート。6月にはAチームに昇格したが、総理大臣杯予選での出場機会は訪れずまた悔しさを味わった。
それでも池端は折れなかった。「やるのみだなと感じていた」と闘志を燃やすと、夏場の法政立命館定期戦や大宮アルディージャとの練習試合などでゴールを相次いで記録。アピールを続けると9月21日の立教大戦でサイドハーフとして途中出場し、関東大学リーグデビューを果たした。念願の舞台で意識したのは自分らしさを貫くことだった。
「そこまで緊張することはなく、試合前からワクワクする気持ちの方が大きかった。ミスを恐れるというよりは自分のプレーを最大限出して、チームに貢献するのみだなと思っていた。やっぱりミスを恐れていたら自分の良さは出ないと思うので、のびのびとやるところは心がけていた」
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