[プリンスリーグ関東1部]9戦未勝利の前期から積み上げた桐生一がセット2発とタフな守りで後期3勝目。選手権予選へ弾みの1勝
ゲキサカ / 2024年10月13日 8時20分
[10.12 プリンスリーグ関東1部第16節 桐生一高 2-1 鹿島学園高 太田市運動公園サッカー・ラグビー場]
桐生一がプリンス関東1部残留、選手権へ向けて弾みの1勝――。高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2024 関東1部は12日、第16節1日目を行い、9位・桐生一高(群馬)と7位・鹿島学園高(茨城)が対戦。桐生一がFW高裕徳(1年)と交代出場FW佐藤能之(3年)のゴールによって2-1で勝った。
ともに選手権予選前のリーグ最終戦。ホームの桐生一は前期の2分7敗から後期はここまで2勝3敗と徐々に巻き返してきている。この日の先発はGK上杉海晴主将(3年)、DFは右から長尾弥裕(2年)、三好偉月(3年)、原田琉煌(3年)、新山稜翔(2年)の4バック、中盤は谷口諒治(3年)、小林昂立(3年)、山田康太(3年)、原島謙伍(2年)、高、最前線に吉田有我(3年)が入った。
一方の鹿島学園は後期1勝に留まっているが、Jクラブユース相手でも渡り合うなど前向きな試合内容。この日は注目DF齊藤空人(2年)が累積警告によって出場停止で、先発はGK佐藤稜亮(3年)、右から文平千陽(3年)、畠田凉聖(3年)、中川光星(2年)、清水朔玖(2年)の4バック、中盤は主将の濱口聖(3年)と西川大翔(2年)、山入端琉海(3年)、伊藤蒼空(2年)の4人で構成し、2トップを山本葵(3年)と渡部隼翔(2年)が務めた。
ナイター照明の下で行われた高体連対決
その鹿島学園はいずれもボールの収まる山本と渡部、山入端、伊藤が高い位置で起点に。濱口、西川も回収力を発揮して攻撃に結びつけるなど重心を上げて試合を進める。11分には、右SB文平のインターセプトから一気に速攻。山入端とのパス交換からクロスを上げ、こぼれ球を西川が狙う。16分にも右サイドからパスを正確に繋ぎ、山本の右足シュートがゴールを襲った。
鹿島学園はFW山本葵らが押し返した鹿島学園のMF西川大翔がセカンドボールを回収する
対する桐生一は8分、長短のパスを繰り出す原田のロングフィードから、DFと入れ替わった吉田が左足シュート。14分にはカウンターから原島がドリブルでシュートにまで持ち込む。1年生FW高がトップ下の位置でボールを引き出し、小林の展開などを交えてサイド攻撃。そして、エースMF山田が縦突破からのクロスやシュートへ持ち込んだ。
桐生一MF小林昂立は展開力を発揮
鹿島学園のダイナミックな攻守に押し込まれ、普段通りにボールを繋げなかったことは確か。それでも、原田、三好が相手の攻撃を跳ね返し、谷口が奪い返しで健闘するなど0-0で試合を進める。すると38分、桐生一は相手ビルドアップのミスを誘い、左CKを獲得。これを長尾が右足で入れ、ニアの山田が頭で合わせる。鹿島学園GK佐藤やDF陣がゴールライン際で死守するも、こぼれ球を高が頭で先制ゴールを決めた。
前半38分、桐生一の1年生FW高裕徳が先制ゴールFW高裕徳(15番)がスタンドの祝福に応える
中村裕幸監督が「(先発起用の理由は)点数取らなきゃ勝てない。1番点数取るには、その力がアイツにあるんで。やっぱ持ってんなと思いました」と初先発させた1年生FW高が期待に応えて桐生一がリード。鹿島学園は山本のヘッドなどで反撃するが、桐生一はゴール前に入ってきた相手にしつこくプレッシャーを掛けるなど自由を与えず、1-0で前半を折り返した。
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