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[プリンスリーグ関東1部]9戦未勝利の前期から積み上げた桐生一がセット2発とタフな守りで後期3勝目。選手権予選へ弾みの1勝

ゲキサカ / 2024年10月13日 8時20分

 後半、桐生一はMF篠宮宇加(3年)をボランチへ入れ、谷口をCBへ。7分には吉田を佐藤と入れ替えた。後半開始直後、セットプレー後の混戦から鹿島学園FW渡部に決定的なシュートを打たれたほか、相手の人数を掛けたサイド攻撃を受ける展開に。だが、桐生一は谷口や攻撃的な左SB新山が集中した守りを続ける。
桐生一のMF谷口諒治はCBでも守備能力の高さを発揮
 また、高がセカンドボール回収から前進したほか、全体的にボールを保持しながらDF間を取るシーンが増加。12分には原島が左サイドを破り、クロスがファーの山田へ通るシーンもあった。だが、鹿島学園は17分に渡部、伊藤を長期離脱から復帰の10番MF松本金太朗(2年)とMF中原瀬那(1年)へ入れ替えると、ファーストプレーで松本がFKを獲得する。キッカーの清水は右中間、PAギリギリの位置からのFKで右足シュートを選択。これがニアサイドを射抜き、1-1となった。
後半19分、鹿島学園左SB清水朔玖が右足FKを決めて同点DF清水朔玖を中心に歓喜の輪が広がった
 勢いづいた鹿島学園は右の大型SB文平を活用した攻撃に加え、左SB清水もゴール前に潜り込んでくるなど厚みのある攻撃。だが、桐生一はここで踏ん張り、逆に山田の仕掛けや長尾、篠宮のミドルシュートで相手ゴールを脅かす。
桐生一のエースMF山田康太は突破力を発揮
 ともに190cm級の畠田、中川光の両CBや注目GK佐藤ら鹿島学園ディフェンス陣の壁は厚かったものの、桐生一は再びセットプレーでゴールをこじ開けた。33分、長尾の右CKから、ファーで相手DFとの駆け引きを制した佐藤がヘディングシュート。「ちょっと(ナイター照明の)ライトであんま見えてなかったんですけど、来てるのは分かってたんで、頭出したら当たって嬉しかったです」という背番号9の一撃がゴールを破った。
後半33分、桐生一FW佐藤能之が決勝ヘッド交代出場のFWが今季2点目のゴール
 桐生一は前期9試合でわずか3得点。それでも、「練習でもやってるんですけど、とにかくクロスにしっかり入っていく」(佐藤)というところから積み重ねてきたことが、得点数の増加にも繋がっているという。この日の後半は特長の一つである左サイドからの攻撃も少しずつ改善。追いつかれた後に再びゴールをこじ開けた。

 DFリーダーの原田は、「(自分たちにも責任があるが、)守備してる自分たちからすると、『自分たちこんな身体張ってゴール守ってるのになんで決めないんだよ』っていう話もしたこともありました。キャプテン(GK上杉)とかもいい刺激をくれて。このままじゃ選手権も勝てないし、プリンス残留なんて言ってる場合じゃないなって思って話し合いをした中で、後期臨んで、栃木SC戦で4点取れたり、この試合も2-1で勝てたのは攻撃陣が成長してくれたおかげ」と感謝する。

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