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青森から単身でやってきた頼れるキャプテンが家族の前で躍動!浦和ユースDF阿部慎太朗は確かな結果で「このクラブに来た意味」を証明する!

ゲキサカ / 2024年10月14日 9時31分

浦和レッズユースを束ねるキャプテン、DF阿部慎太朗(3年=リベロ津軽SC U-15出身)

[10.12 プリンスリーグ関東1部第16節 帝京高 1-2 浦和ユース 帝京科学大学千住総合グラウンド]

 押し込まれる時間が続く展開の中で、必死に耐える。止まりかけている自分の足を何とか動かし、チームメイトにも声を掛け続け、1点のリードを守り切るべく、懸命にボールを弾き返す。そんな中でようやく聞いたタイムアップのホイッスルは、また格別だった。遠方から駆け付けた家族の前で、キャプテンとしてチームを勝利に導いたのだから。

「『やっと終わった』というのは素直に思いましたね。自分のサイドの角に時計があったんですけど、ずっとチラチラ見ても『まだ3分しか経ってない……』みたいな感じで(笑)、ちょっと長かったですけど、自分も少し足が攣り掛けていて、『これ以上攻められたら嫌だな』と思っていたので、そこで終わってホッとしました」。

 後半戦に入って6連勝と好調をキープしている、浦和レッズユース(埼玉)を率いてきた不動のキャプテン。DF阿部慎太朗(3年=リベロ津軽SC U-15出身)はこのクラブで重ねてきた3年間の成長を証明すべく、最後の2か月を望んだ結果で締めくくるための覚悟を定めている。


「前期は0-1で負けている相手で、後期のこのゲームも絶対に勝たないといけない中で、スカウティングでしっかり映像を分析して、相手が繋ぐことが上手いのはわかっていたので、奪いに行くのはもちろんですけど、少し引いて守ることも全員で共有してやろうというのは練習でもしっかり話していました」(阿部)。プリンスリーグ関東1部第16節。技術の高い選手を揃えた帝京高(東京)とアウェイで対峙する一戦に向けて、浦和ユースの選手たちは綿密なゲームプランを携えて、試合の日を迎えていた。

 チームを率いる平川忠亮監督が、こんなことを教えてくれる。「実は分析も彼らにやらせているので、対戦相手がどういうシステムで、どういう守備をしてくる、じゃあ自分たちはどういうふうに戦うかというところを、彼らでミーティングさせています」。指揮官の信頼を受け、主体的に考えた戦い方を遂行するのは阿部の“同級生”たちだ。

 2日後にU-17年代で行われるJユースカップの公式戦を控えていることもあって、この日のスタメンには普段出場機会の限られている選手も含めて、9人の3年生が名を連ねていた。大事なゲームのピッチに立つ権利を与えられた彼らが、意気に感じないはずがない。

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