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青森から単身でやってきた頼れるキャプテンが家族の前で躍動!浦和ユースDF阿部慎太朗は確かな結果で「このクラブに来た意味」を証明する!

ゲキサカ / 2024年10月14日 9時31分

「トシ(照内)はトップ昇格するんですけど、他の選手はみんな大学に進学して4年間鍛えることになるので、残り試合をプリンスの“3試合”にするのか、それとも3位までに入って“5試合”にするのかというところで、自分たちの試合の結果でこのエンブレムを付けられる時間も変わってくるという意味で、やっぱり3年生としてはもっと長くプレーしたいとみんなが思っています」(阿部)。この仲間で一緒にサッカーできる時間を、少しでも長くしたい。いつも通りの明るい雰囲気で、11人が勝負のグラウンドに足を踏み入れる。


「自分たちも決定的なチャンスをカウンターで作れたとはいえ、崩されるシーンが多かったので、内容で言ったら相手の方が良かったと思います」。阿部がそう振り返るように、試合の大半は帝京の迫力あるアタックに押し込まれる時間が続いていた中で、GK吉澤匠真(3年)のビッグセーブや時にはゴールポストにも助けられつつ、何とかピンチを1つ1つ凌いでいく。

 すると、前半終了間際の44分にはトップ昇格内定のエース、FW照内利和(3年)が豪快なゴールを叩き込んで先制に成功。さらに後半9分にもMF井上大輝(3年)のCKからDF田中義峯(1年)が追加点をゲット。厳しい展開の中で浦和ユースが2点を先行する。

 粘る帝京も27分に1点を返すと、その後はギアを上げて猛攻を繰り返す。それでもアウェイチームは、スタメンで奮闘した3年生から交代のバトンを受け取った2年生たちも、自分たちのやるべきタスクをまっとう。少しずつ、少しずつ、時計の針を確実に進めていく。

 足は限界に近付いていたが、自分が戦わないわけにはいかない。気力で相手の攻撃に立ち向かっていた阿部は、試合終了の笛の音を聞くと、ガッツポーズを繰り出しながら、そのままピッチに倒れ込む。「途中から入ってきた選手もしっかり試合に入れましたし、『戦い方を全員で共有してやろう』というのは練習でもしっかり話していたので、そこが一体感として出たのかなと思います」。チーム全員で掴んだ勝利の意味を、じっくりと噛み締めた。



 阿部の前所属チームには、青森のリベロ津軽SC U-15というクラブ名が記されている。「スカウトの田畑(昭宏)さんが練習を見に来てくださって、中3の夏にレッズのユースに練習参加したんですけど、その時に『本当に凄いクラブだな』と率直に思って、『このクラブでプレーしたい』という気持ちがどんどん高まっていったんです」。さらに15歳の決断を“先輩”が後押しする。

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