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青森から単身でやってきた頼れるキャプテンが家族の前で躍動!浦和ユースDF阿部慎太朗は確かな結果で「このクラブに来た意味」を証明する!

ゲキサカ / 2024年10月14日 9時31分

「1回リベロの練習にOBの藤原優大さんが来てくださった時に、自分がレッズから声が掛かっていることを知っていて、『浦和に来いよ』と言っていただいたのも、ここに来る理由になったかなと思います」。熟考を重ねた末、憧れの先輩もプレーしている日本有数のビッグクラブで自分を磨くために、単身で埼玉へとやってきた。

 この日の試合には、どうしても負けられない理由があったという。「今日はたまたま家族が全員来ていたんです。お母さんは何回か見に来ているんですけど、お父さんは仕事の都合もあって3年間で初めて試合を見にきてくれたので、本当はもっと良い内容で勝ちたかったんですけど、自分が3年間成長した姿を見せられたのは嬉しかったですね」。

 試合後にはチームスタッフから「慎太朗!そこで“阿部一族”が待ってるぞ!」と声を掛けられる一幕も。自分の選択を快く後押ししてくれている家族の前で、懸命に戦った末に手にした白星は、間違いなく阿部のさらなるモチベーションに繋がっていくことだろう。


 もうこのチームで戦える時間も限られていることは、自分たちが一番よくわかっている。大学進学が決まっている阿部も、この残された2か月あまりの時間を、3年間をともにした仲間たちと最後まで駆け抜ける準備は、とっくに整っている。

「レッズに加入させていただけたことは誇らしいことですし、入ったからにはレッズのプライドや誇りというものを絶対に持たないといけないですし、浦和を背負う責任があるのは理解しています。少しプレッシャーではありますけど、ここに来た意味を証明したいなという想いは強く持っています」。

「去年のプレーオフは2回戦で負けてしまったんですけど、そのピッチで戦っていた選手が自分たちの代は多くいて、あそこで流した涙の悔しさは今でも強く持っているので、今年こそは広島に行くだけではなくて、そこで2回勝ってプレミアに行くという気持ちをブラさずに、ここからもやっていきたいと思います」。

 埼玉スタジアム2002のスタンドから見つめたアレクサンダー・ショルツに衝撃を受け、背番号28のユニフォームを3年間纏い続けてきた浦和の漢。今年こそはプレーオフを勝ち抜いて、みんなでプレミアリーグ昇格を引き寄せる。レッズの選手であるという誇りを胸に、阿部慎太朗はこのクラブに来た意味を、最高のフィナーレで示してみせる。



(取材・文 土屋雅史)
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