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藤枝内定で湧き上がった周囲への大きな感謝。柏U-18GK栗栖汰志は残された2か月でアカデミーにもたらせるものを探し続ける

ゲキサカ / 2024年10月16日 19時59分

藤枝内定の頼れる守護神、柏レイソルU-18GK栗栖汰志(3年=柏レイソルU-15出身)

[10.14 プレミアリーグEAST第18節 柏U-18 1-0 横浜FCユース 日立柏総合グランド]

 憧れ続けてきたプロサッカー選手というステージまでたどり着けたのは、自分の力だけが理由でないことなんて、誰よりも一番よくわかっている。今まで関わってきてくれた方々への大きな感謝を胸に抱き、今はまだ想像もできないような世界の扉を開ける大きな野望を胸に秘め、ここから力強く羽ばたいてやる。

「ここがゴールではないですし、本当にスタートラインに立っただけなので、高卒でプロになっても数年で消えてしまう選手も少なくない中で、その消えてしまう選手になるのか、活躍してどんどん世界に羽ばたいていけるような選手になるのかは、ここで過信しないことが大事で、藤田さんもいつも『自信と過信は紙一重』と話しているので、自信は持ちながらも、しっかり地に足を付けて、常に自分の成長を考えて、やっていければいいなと思っています」。

 柏レイソルU-18(千葉)を最後尾から牽引している、背番号1を託された不動の守護神。GK栗栖汰志(3年=柏レイソルU-15出身/藤枝内定)は来季から飛び込む新たな舞台への準備を整えながら、残された時間でこのアカデミーにもたらせるものを探し続けている。


「今日は大事な場面でシュートを止められるシーンが多かったなとは自分でも思います」。プレミアリーグEAST第18節。横浜FCユースをホームで迎え撃つ90分間を終えたばかりの栗栖は、自身の果たした仕事に小さくない充実感を覚えていた。

 前節終了時点で4位の柏U-18と、首位を走る横浜FCユースの勝ち点差は9。「もう本当に目標にしてきたものが、この首位相手に勝てないと一気になくなってしまうというゲームの中で、それは自分が言わなくても選手全員がわかっていました」。まさに勝利だけを義務付けられた一戦。黄色いユニフォームに身を包んだ選手たちは必勝を期して、慣れ親しんだ日立台のグラウンドへと駆け出していく。

 前半9分。相手の打ったミドルシュートからのディフレクションが、嫌な位置に転がってくる。フォワードと味方のディフェンダーも突っ込んでくる中で、栗栖はボールを見極めると、身体で面を作って冷静にセーブ。まずは1つ目の危機を丁寧に凌ぐ。

 45+2分。大きなピンチが柏U-18を襲う。右サイドを単騎で抜け出され、相手フォワードと栗栖は1対1に。だが、ここも焦らず、騒がず、ギリギリまで動かずに待ち続けた守護神は、際どいシュートを右手1本で弾き出す。

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