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藤枝内定で湧き上がった周囲への大きな感謝。柏U-18GK栗栖汰志は残された2か月でアカデミーにもたらせるものを探し続ける

ゲキサカ / 2024年10月16日 19時59分

 栗栖が携えているもう1つの大きな武器は、的確な指示とチームメイトへの鼓舞を兼ね備えた90分間途切れない“声”。そのストロングも存分に発揮する。「自分の良さの『喋れること』とか、『コミュニケーションを取れること』とか、そういう部分も意識しながらやれたのかなと思います」。

 藤枝から正式なオファーが届いた時、まず心の中に湧き上がったのは、自分のために尽力してくれた周囲の方々への感謝だった。「契約を勝ち獲れたのは自分の力だけではなくて、他のJクラブに行くというのはなかなかない形ですし、本当にいろいろな大人の方が協力してくださったので、周りの方に感謝した上で、自分もチャンスを掴めたのは良かったと思います」。いつだって自分は1人じゃない。支えてくれる人たちの期待を背負い、栗栖はプロの世界へと歩みを進めていく。


 栗栖を3年間見守り続けてきた藤田優人監督は、“らしい”言葉でその成長の跡を語っている。「最近はこちらがベンチから言おうとしたことを先に言ってくれることが多くて、だいぶ人間性の部分で成長してきたなと思います。そこが安定感に繋がっているんじゃないですかね。まあ、安定してもらわないと困るんですけど(笑)」。

 何回か会話を交わせば、その優れた人間性は十分に感じることができる。大人とも過不足なくコミュニケーションを取れるパーソナリティも、実にプロ向き。あとはゴールキーパーとして成長を続け、その実力をピッチで示していくだけだ。レイソルの選手として戦うことのできる最後の2か月に向けても、もうやるべきことは整理されている。

「今日の試合みたいなパフォーマンスが増えれば、自ずと勝利は増えてくると思うので、まずは『勝負を決められるキーパーになる』という個人の目標もありつつ、今年はキャプテンという立場もあるので、1年生と2年生が来年も良い方向へ進んでいけるように、自分が示せるものというのはプレーでもプレー以外でもあると思っていますし、自分の成長とチームに対して何を残せるかという、この2つを両立させながら、残り2か月を過ごしていきたいと思います」。

 小学生時代から濃厚な時間を過ごしてきた、アカデミーでの集大成。自らの持てるものはすべてをこのチームのために出し尽くす。柏レイソルU-18を圧倒的なエネルギーで包み込んできた2024年のキャプテン。栗栖汰志は日立台のピッチに立つ最後の1日まで、一歩ずつ成長を続けていく。



(取材・文 土屋雅史)
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