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A代表基準で失点捉えた柏DF関根大輝「もっと自分がこだわれる」ベンチ外でも実り多かった森保J初招集、初心思い返した4年半越し埼スタ凱旋

ゲキサカ / 2024年10月24日 9時30分

 PK献上の場面でもこのシーンと同様、相手のクロスを自らのところで止めることができていれば、最後の失点はなかったというのが関根の見解だ。もっとも関根はこの後半アディショナルタイム3分の場面でさえ、自身の判断に向上の余地があったと考えているようだ。

「関根選手に当てられて、原口選手に裏を取られた感じになったので、出てくるだろうなという雰囲気があって、コースを消しに行って、ボールの強さも思い描いたどおりになった。でも、あれももう一つ早く動いていれば、スライディングもせずにボールを取れていたと思う。ちょっと遅れたことでああいう対応になってしまった」

 失点につながった場面のみならず、相手の攻撃を阻むことができた場面にも反省の目を向ける——。映像確認にも十分な時間がなかったであろう試合後の時点でも、関根はそうした姿勢を強調しながら自身のプレーを振り返っていた。

■「代表に行って守備の意識が変わった」
 関根によると、そうした守備対応への基準の高まりは、追加招集で帯同した日本代表での活動経験が大きかったようだ。10日のアウェー・サウジアラビア戦(○2-0)、15日のホーム・オーストラリア戦(△1-1)ではいずれもベンチ外に終わり、出場機会を得ることはできなかったものの、A代表の選手たちと共にした日々のトレーニングへの充実感を口にした。

「代表に行って守備の意識は変わったし、止められないと評価されないので。日本には強力なアタッカーがいる中、そこは練習からマッチアップしてすごく感じた部分だった。ちょっとでも気を抜いたら簡単に裏を取られるし、行けるところを逃すと本当にボールを取れない。そういう部分のアラートさは今にも本当に活きていると思います」

 日本代表の戦術練習は大半が非公開で行われるため、MF三笘薫ら世界的アタッカー陣とのマッチアップもあったであろう紅白戦でのパフォーマンスをうかがい知ることはできない。だが、サウジアラビア戦を終えた帰国後のトレーニングでは久保建英や旗手怜央と同じチームを組み、中村敬斗や田中碧とのマッチアップに奮闘するなど、限られた公開練習でも非日常の光景は多く見られた。
A代表でサウジ遠征を含む10日間を過ごした
 また練習冒頭の恒例となっているボール回し(鳥かご、ロンド)では、技術の高い選手が居並ぶグループにあえて割って入り、ときおりいじられながらもA代表基準を日々体感。また練習後の居残りメニューでは、冨安健洋や板倉滉といった現在の主力CB陣も調整に活用する斉藤俊秀コーチ主導の個人練習に取り組む姿も見せるなど、A代表で過ごした10日間は着実に血肉となっているはずだ。

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