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A代表基準で失点捉えた柏DF関根大輝「もっと自分がこだわれる」ベンチ外でも実り多かった森保J初招集、初心思い返した4年半越し埼スタ凱旋

ゲキサカ / 2024年10月24日 9時30分

 北中米W杯アジア最終予選に臨む日本代表では、アクシデントへのリスク管理の観点からベンチ入りの23人枠よりも多く帯同メンバーを招集するのが通例となっており、関根のようにベンチ外となる選手が一定数出るのは避けられないことから、一部で招集方式に批判の声も聞かれる。それでも追加招集という立場で呼ばれた関根自身にとっては、ベンチ外という立場ですらも貴重な経験だった。

「オーストラリアとサウジアラビアと試合をしているよりも、(日本代表の)紅白戦のほうがレベルが高いと思うので。全然プレースピードも違うし、シンプルに上手い選手が集まっている中でプレーするだけでも自分にとっては経験したことのないくらいにすごいもの。もちろんベンチに入って、さらに試合に出たいという思いはあるけど、ベンチ外だったとしても追加招集で呼んでもらっただけでラッキーというか、その場を経験できただけでも自分にとって本当に大きいことでした」

 その経験があったからこそ、新たな野望もより明確な形で芽生えていた。「ただやっぱり、もう試合に出たいですね。1回経験したからには意識もどんどん変わってきているし、あのレベルでもっとやりたい。いまはチームとして苦しい状況かもしれないけど、もっと個人としてもいいパフォーマンスをして、隙を作らないように、また日本代表に入れるようにやっていきたいと思います」。その思いがJリーグでの妥協なきパフォーマンスにつながっているようだ。

 なお関根にはこの日、もう一つ、未来へのモチベーションをかき立てられる出来事が起きていた。それは4年半ぶりに埼玉スタジアム2002のピッチに足を踏み入れたことだった。

 関根は静岡学園高時代の2020年1月13日、全国高校サッカー選手権決勝・青森山田高戦で埼スタでの試合を経験。だが、チームは大会史に残る0-2からの逆転劇で24年ぶりの全国優勝(単独優勝は史上初)を成し遂げた一方、当時2年生の関根は大会を通じて1試合の出場にとどまり、決勝戦もベンチに座ったまま試合を終えていた。
選手権優勝時のDF関根大輝(写真中央)
高校選手権は2年時のみ出場。準々決勝・徳島市立高戦でピッチに立った
 それ以降、ベンチ外だった15日のオーストラリア戦も含めて埼スタでのメンバー入り経験はなく、この日が「ピッチに立ったのは初めて」だったという関根。この日の観客数は選手権決勝の56025人(大会史上最多)には遠く及ばない26304人にとどまったが、雷雨延期試合の平日開催としては異例の数ではある上、また残留争いに心血を注ぐ両チームのサポーターが鬼気迫る雰囲気を作り出していたこともあり、深く心に残る試合になったようだ。

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