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「自分の役割がちゃんとできるようになった」11分の1の結集で掴んだウノゼロ勝利!関東一は多摩大目黒に競り勝って全国4強まで駆け上がった100回大会以来の西が丘へ!:東京A

ゲキサカ / 2024年10月29日 13時15分

関東一の守備陣を束ねるディフェンスリーダー、DFエバイェメウ賢人

 40+3分には関東一にビッグチャンス。右サイドを縦に持ち出したFW丘敦也(3年)のクロスに、キャプテンのDF岡崎礼暉(3年)が完璧なヘディングを枠内へ打ち込むも、多摩大目黒GK原田大輝(3年)が超ファインセーブで仁王立ち。守護神の意地。勝利の可能性を短い時間に繋いでみせる。

 40+4分。多摩大目黒のラストチャンス。原田も前線へと駆け上がる中、高橋寛生のFKがエリア内へ送り込まれ、最後はDF高橋正陽(3年)が打ったシュートは、しかしクロスバーの上に外れると、それから少しあってタイムアップのホイッスルが吹き鳴らされる。

「この3年間は全国も遠くなっていて、そういう舞台に戻ってこれたということもそうですけど、ただただ西が丘に行けるのが嬉しかったです」(エバイェメウ)「ここを1つ超えようという想いでみんなでやっていたところもあるので、今日勝ったことはシンプルに嬉しかったです」(内海)。粘り強く戦った関東一が、難敵の多摩大目黒を振り切って、3年ぶりとなる西が丘の切符を手にする結果となった。


「自分たちが入学してきた時に見た景色と、この2年間というのは正直に言ってまったく違うものでした。でも、その舞台を見て入ったからこそ、自分たちもそこに行きたいという想いはずっと持っていたので、今日は全員の想いが一致して勝てたなと思っています」。

 この日はキャプテンマークを巻いて奮闘した内海は、入学してからの時間についてこう振り返っている。今年の3年生は第100回大会の高校選手権で全国4強まで進出したチームを見て、関東一の門を叩いた世代。だが、1年時のインターハイこそチームは全国出場を掴んだものの、以降はどの大会でも都のベスト4に入ることもできず、苦しい時間を過ごしてきた。

「ここ何年間かを振り返ると、『もっと人のために』とか、いろいろ懸けてきちゃったところもありますし、ずっと結果が出ていなかった時間で『ああじゃない』『こうじゃない』というような、過度な要求を結構していたのかなと思ったんです。どうしても『選手権だから3年生が頑張らなくちゃ』とか、『アイツの分も頑張ろう』『オレがやらなきゃいけない』とか、よくあるじゃないですか。でも、今の子って『まず自分のことをちゃんとやりたい』というところで、その自分の役割がちゃんとできるようになったんですよ」(小野監督)

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