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[MOM4876]関東一DF福士琉斗(3年)_「サイドバック初ゴール」は貴重な決勝点に!コンバートされたばかりの元FWがチームを3大会ぶりの西が丘に導く!

ゲキサカ / 2024年10月29日 17時38分



 後半8分。オーバーラップから高い位置を取っていた福士にボールが入る。「右サイドのペナ角のあたりでボールを持った時に、最初は『ワンツーをして縦に行こう』と思っていたんですけど、相手が縦を切ってきて、中が空いていたので、切り込みました」。

 中央のコースへと進路を取りつつ、良いタイミングでボールを受けに来たFW山口幸之助(3年)とワンツーを交わして、さらに加速。「相手が寄せてきて、『あわよくばPKをもらえるかな』とか考えていたら、1回ルーズボールになったんですけど、そこに自分が勢い良く突っ込んでいったら、ボールが来た感じです」。

 躊躇なく左足で打ち切ったボールは、ゆっくりとバウンドしながら右スミのゴールネットへ到達する。「サイドバックでのゴールは初めてです。凄く自信になりました」。自らの得点を確認すると、そのままピッチサイドの応援団の元へ一直線。弾けた黄色の歓喜。福士の“サイドバック初ゴール”で関東一が先制に成功する。



 以降は多摩大目黒も反撃のギアを上げる中で、チームは高い集中力を保ち続ける。「守備の時間が多くなってしまいましたし、自分たちも焦ってボールを前に蹴ってしまうことが多くて、相手の土俵に入ってしまったんですけど、今週1週間はずっと守備ラインの高さの調整やカバーリングとかの練習をやってきていて、それがすべて出せたので良かったです」。右から福士、DFエバイェメウ賢人(3年)、DF茂木蓮音(1年)、DF和田蓮音(2年)が並んだ4バックに、この日はキャプテンマークを巻いたGK内海ジョシュア(3年)で構成されたディフェンス陣は、相手のアタックを1つ1つ、丁寧に跳ね返していく。

 5分と掲示されたアディショナルタイムが過ぎ去ると、ようやく試合終了を告げる主審の笛の音が関東一の選手たちの耳に届く。「ポテンシャルと運動能力は持っていますけど、ちょっとビックリしました。2日前に怒ったばかりの子だったんですけど(笑)」と小野監督も笑った右サイドバックの一撃はそのまま決勝点に。「もう嬉し過ぎましたし、ホッとしました」という福士が、大事な80分間の主役を堂々とさらっていった。



「もう技術を磨くのが一番というチームでした」と本人も振り返る、中学時代を過ごしたFASCINATEジュニアユースではアタッカーとしてプレー。高校入学後もフォワードや左サイドハーフを務めていたものの、3年生になった今年の夏ぐらいからまずは右ウイングバックで起用され、続いて右サイドバックにもトライすると、もともとの高いポテンシャルが新たなポジションで解き放たれる。

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