1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[関東2部]ピッチの中に染み渡っていく唯一無二の存在感。水戸内定の立正大MF川上航立は仲間と積み上げてきた4年間を信じて「最後の3試合」を全力で戦い抜く!

ゲキサカ / 2024年10月29日 19時25分

 試合は前半42分にDF田中誠太郎(4年=高川学園高/宮崎内定)のゴラッソで立正大が先制。後半に入って同点弾を許したものの、19分にMF新山大地(4年=高川学園高)がスーパーミドルを叩き込んで再び勝ち越すと、10番が繰り出した1本のパスが試合を決定付ける。

 31分。右サイドでボールを持った川上は、中央を見据えるとGKとDFラインの間にアーリークロス。斜めに走ったFW多田圭佑(4年=矢板中央高/水戸内定)が左足で打ち切ったシュートは、ゴールネットを鮮やかに揺らす。

 ファイナルスコアは3-1。「Bチームにも4年生が何人かいて、前十字のケガを3回やった坂本龍汰(4年=矢板中央高)もいて、そういう選手たちがチームのためにしっかり行動してくれていますし、今日点を獲った3人も4年生ですけど、ここに来て一体感も出てきて、チームが1つになっているなというのは感じています」。そう口にした川上も、試合後は勝利のダンスで満面の笑みを浮かべる。この勝利で順位も4位に浮上。残された勝負の3試合に向けて、意気上がるホーム最終戦になったことは間違いない。



 7月29日。水戸ホーリーホックから『立正大学 川上航立選手 来季新加入内定のお知らせ』というリリースが発表された。「気持ちは揺らがなかったですね。焦ってはいましたけど、『絶対にプロになれる』と信じてやっていましたし、そうじゃないとなれなかったと思います」。本人もそう語っているように、大学入学後の4年間は決して思うような時間を過ごしてきたわけではない。

 帝京長岡高3年時はチームのキャプテンとして、高校選手権で全国ベスト4進出に大きく貢献。最後はPK戦で今はチームメイトになっているGK熊倉匠(4年=山梨学院高/鹿児島内定)にキックを止められ、ファイナル進出は叶わなかったものの、大会優秀選手に選ばれるなど、一躍注目を集める格好で立正大の門を叩く。

 だが、早い段階でAチームのメンバーには名前を連ねていたものの、なかなかコンスタントな出場機会を得るまでには至らない。「高校時代のこともあって、周りが結構期待してくれていて、そういうプレッシャーに打ち勝っていかないといけないと思うんですけど、それが嫌だった時ももちろんありました」。

 1年時は6月の順天堂大戦でスタメンに抜擢されて、早々に1部リーグデビューを飾ったものの、そのシーズンの出場は2試合にとどまり、2部を戦うことになった2年時のリーグ戦も5試合の出場のみ。「強度も足りていなかったですし、『まだ全然このレべルで戦えていないな』というのは痛感していて、だいぶ苦しかったですね」。最初の2年間は難しい時間が続く。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください