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『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:前へ進む(立正大・熊倉匠)

ゲキサカ / 2024年10月30日 19時29分

「なかなか決まらなかったので、正直焦りはありましたけど、GKコーチの松本(浩幸)さんからは『焦らなくて大丈夫だ』とずっと声を掛けてもらっていましたし、いろいろな方にサポートしてもらいました」。覚悟を持って挑んだ勝負。今の自分にできることを、とにかく全力で出し切ることだけに全神経を傾ける。

「手応えも結構ありました。自分の得意としているシュートストップの部分とか、コーチングの部分をしっかり出すことができて、アピールはできたんじゃないかなと思います」。練習参加から2週間ほど経ったころ。ようやく熊倉の元に連絡が入る。結果は合格。ずっと掲げ続けてきた目標が、ついに叶った瞬間だった。

「『内定が出た』という連絡が入った時は泣いてしまうぐらい嬉しかったですね。『今まで4年間やってきたことが報われたな』と思いながら、いろいろな方への感謝の気持ちが湧いたのと同時に、『ここからがスタートだからこそ、もっとレベルアップしないとな』というところで、気が引き締まったところもありますね」。

「両親は泣いて喜んでくれました。2人には今まで何不自由なくサッカーをやらせてもらってきたからこそ、もっと恩返ししないとなと思いましたし、ここからはJリーグの舞台で試合に出ることも親孝行の1つだと思うので、もっともっと親孝行したいですね」。尽きない感謝を形にできる職業に就いたからには、もうそれをピッチの上で示し続けるだけだ。

 熊倉には絶対に果たしたい“再会”もある。FC東京U-15深川時代のチームメイトだった安斎と稲村隼翔(東洋大4年/新潟内定)は、特別指定選手として一足先にJリーグデビューを飾っており、シビアな世界で着実に存在感を示しつつある。

「あの2人の活躍はメッチャ刺激になりますね。安斎がJリーグの試合に出て点を獲っているのを見れば、『凄いな。もっとやらなきゃな』と思いますし、(稲村)隼翔とはよく練習試合で対戦していて、そこで話をした時も『もっと頑張ろうな』みたいに言い合ったりしてきたので、2人にも感謝していますし、今度は自分がアイツらに刺激を与えられるように、もっとやらないといけないなと思っています」。

「だからこそ、プロの舞台で対戦するのがメッチャ楽しみですし、絶対に負けたくないですね。選手権の決勝では安斎に勝ちましたけど、アイツもプロの世界で自分と対戦するとなったら、目の色を変えて向かってくると思うので、自分は逆に今の立場を引っ繰り返せるぐらいレベルアップしたいですし、隼翔にも練習試合では負けているので、次は勝って僕が笑えるようにやっていきたいと思います」。彼らと同期の仲間たちも、きっとその“再会”を楽しみにしているはずだ。

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