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後半ラストプレーの決勝点はまじめに積み上げてきた努力の結晶!「最弱世代」の新潟明訓が「最強世代」の夏の全国3位・帝京長岡を撃破してファイナル進出!:新潟

ゲキサカ / 2024年11月3日 12時16分

 一方の帝京長岡はプレミアリーグでも有数の2トップ、仙台内定のFW安野匠(3年)とFW新納大吾(3年)までボールが届かず、攻撃もやや単発に。守備面でも右サイドを崩される展開を受け、MF遠藤琉晟(3年)をボランチからサイドバックにスライドさせて対応。思うようにリズムを掴めない中で、前半の40分間はスコアレスで終了する。


 後半も先に決定的なチャンスを迎えたのは新潟明訓。13分。右からMF風間聖来(3年)がシンプルに入れたアーリークロスを、桑原は抜群のスピードで飛び出したGKより先に収め、無人のゴールへフィニッシュ。軌道は枠を超えたものの、「彼は負けん気も強いですし、凄いです」と指揮官も認める7番が、帝京長岡に個の脅威を突き付ける。

 24分は帝京長岡にビッグチャンス。後半から投入されて攻撃を活性化させていたDF池田遼(3年)が、ここも左サイドを鋭く運んで中へ。ニアに走り込んだ新納のシュートは、新潟明訓GK加藤俐功(3年)がビッグセーブで掻き出すも、帝京長岡はMF水川昌志(3年)とMF香西大河(3年)の配球も冴え出し、池田とMF和食陽向(1年)で組んだ左サイドの推進力を生かしつつ、ジワジワと攻撃の時間を増やしていく。

 ただ、新潟明訓は焦らない。「押し込まれる時間帯があることはチームとしてわかっていたので、そこをみんなで守る、耐え抜くということは意識していました」(斎藤)「相手にボールを持たれる時間は長くなると思っていたので、そこを跳ね返していけたことで、少しずつ自信を持って守れたと思います」(勝)。全員で、着実に、ゴール前へ堅陣を敷き続ける。

 40+1分。帝京長岡に決定的なシーンが訪れる。ここも和食が池田とのワンツーで左サイドを抜け出し、マイナスの折り返しを中央へ。新納は粘り強くキープしたボールを左足でシュートまで持ち込むも、果敢に間合いを詰めた加藤俐功がビッグセーブで仁王立ち。スコアは動かない。

勝負を決めたのは「迷ったんですけど、『オレ自身が引いちゃだめだ』と思って、攻めの姿勢で行きました」という坂本監督が送り出した1年生ジョーカー。40+3分。右サイドで諦めずにボールへ食らい付いた桑原がクロスを上げ切ると、ファーに潜ったFW椿泰一郎(3年)は迷わずシュート。3分前に投入されたばかりの田代が左足でコースを変えたボールは、ゴールネットへ吸い込まれる。


「あそこは直感でした。入る前から『ゴールを決める』という気持ちで入っていたので、決められて良かったです」(田代)。帝京長岡の下部組織に当たる長岡JYFCからやってきた1年生が、この重要な局面で果たした大仕事。そして、直後にタイムアップのホイッスルが鳴り響く。

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