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後半ラストプレーの決勝点はまじめに積み上げてきた努力の結晶!「最弱世代」の新潟明訓が「最強世代」の夏の全国3位・帝京長岡を撃破してファイナル進出!:新潟

ゲキサカ / 2024年11月3日 12時16分

「最初は全然実感が湧かなかったんですけど、応援団のところに1つ上の先輩たちがいっぱいいて、その人たちの顔を見たり、声を聴いて、やっと『勝ったんだな』という実感が湧きました。マジで涙が止まらなかったです」(斎藤)。全国有数の実力を誇る帝京長岡相手に、後半ラストプレーで決勝点を叩き込む超劇的勝利を飾った新潟明訓が、9大会ぶりとなる全国切符に王手を懸ける結果となった。




「今年の代はずっと『史上最弱』と言われてきました。それこそ帝京長岡さんは1年生の時にルーキーリーグで全国優勝している代なのに、僕らはそのころからまったく歯が立たなかったですし、彼らは去年もまったく試合に出られない代だったんです」(坂本監督)。2024年の冬。新潟明訓の選手たちは大きな不安を抱えながら、新チームを立ち上げていた。

 やるしかなかった。もうこれ以上『史上最弱』だなんて言わせない。「筋トレだったり、走り込みだったり、栄養指導だったり、そのあたりは結構やってきました。そこからフィジカル面をいかにサッカーに繋げるかというところで、『終盤まで運動量が落ちない』『球際のところに行ける』『切り替えも連続していける』というのは意識してきました」(坂本監督)。来る日も、来る日も、とにかく地道にトレーニングを重ねていく。

 もちろんすぐに成果が出るわけではない。ただ、今年のチームには“ある能力”が備わっていた。「僕たちは『練習を凄くまじめにできる代』なんです。みんな本当に熱量があって、みんな本当に反骨心があるので、練習で試合以上のことを意識して、そこで強くなろうというのは意識していました」(斎藤)。苦しい走り込みも、キツい筋トレも、みんなでまじめに、100パーセントで、やり切っていく。

「みんな仲が良くて、ネガティブなことを言う子がいないんですよ。僕らが厳しいことを言っても『じゃあ頑張ろう』というメンタルになりますし、苦しい練習にも常に前向きで、『オレらはこれをやって強くなるんだ』というメンタリティがメチャクチャあるので、今年の代にはどんどん言ってやろうと思って、どんどん叩いています(笑)。本当に気持ち良い子が多いですね」(坂本監督)

 挑んだプリンスリーグ北信越1部では、開幕から9戦無敗という結果を残し、選手権予選の中断前までで、首位と勝点3差の2位をキープ。「いつもキツい練習に耐えているので、試合はもうやるだけだと思って、楽しんでできています」と笑うのは斎藤。少しずつ、少しずつ、彼らは自分たちの中での自信を深めていく。

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