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“絶対王者”富山一の10連覇阻んだ龍谷富山が史上初の決勝進出!! 創部&就任21年目で夢に近づく元名門校GK指揮官「浮かれることなく準備したい」

ゲキサカ / 2024年11月6日 13時17分

「選手層、選手の質でトミイチさんに勝てるものは何もないので、チームで勝とうということだけを考えてやってきた。それだけに選手たちには細かいこともいっぱい言ってきたし、こんなことも言われなきゃいけないのかよということもたくさん言われてきたと思う。よく実践してくれた」(濱辺監督)
10連覇が阻まれた富山一高
 指揮官がこれまで尽力してきたのは競技面にも大きく表れる生活指導だ。「たとえば最近の子たちの風潮ではジャージにスニーカーを履いているチームもあるけど、走るぞって言われたらすぐ走れるようなトレーニングシューズを履こうと。そういったところの意識から変えていくよということで、他のチームがおろそかにしている部分こそ、うちはちゃんとやろうねということで積み重ねてきた」。そうした日々の姿勢は指揮官自身が高校時代に学んだものだった。

「私自身も恩師にそういうところを口酸っぱく言われて、サッカーを通じて“人として”のところを学んできた」。濱辺監督が“恩師”と仰ぐのは習志野高時代に指導を受けた本田裕一郎氏。2000年代には流通経済大柏高で一時代を築き、現在は国士舘高で指導者キャリアを続ける名将の存在は、高校サッカー選手権で上を目指す大きなモチベーションになっているという。

「県外遠征でお世話になることはすごく多いですし、70歳でまだ現役でやられていますから。全国大会に行って戦うことが恩返しかなと。今年は国士舘は負けてしまいましたが、全国には教え子の指導者がたくさんいるので、(そのためにも決勝で)もう一つ勝ちに行きたいと思います」(濱辺監督)

 9日の決勝戦の相手は今季の富山県1部リーグ王者の富山北部高を1-0で破った伝統校・富山東高に決定。近年は富山一の覇権が続いていた中、新時代の到来を感じさせる顔ぶれとなった。

「県リーグで2試合やっていてお互いの手の内はわかっているので1週間しっかり準備して臨みたい」(濱辺監督)。相手も1977年度以来の全国大会出場に向けてモチベーションは高いが、ジャイアントキリングの勢いは相手に勝るポイント。「ここ数週間、勝ち上がるごとにチームが成長してくれて、それを3年生が引っ張ってくれて、1試合1試合頼もしくなってきた」。大舞台を通じて遂げてきた成長を糧に、このまま初の全国舞台まで駆け上がるつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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