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[MOM4908]青森山田FW石川大也(3年)_1ゴール1アシストにPK獲得!全得点に絡んだ「山田のストライカー」が勝ち獲った指揮官との”2度のハグ”

ゲキサカ / 2024年11月5日 20時30分

 MF大沢悠真(3年)が残したボールは、イメージ通りに石川の目の前へ転がってくる。「ファーストタッチは結構足元寄りに入ってしまったんですけど、『しっかり振り抜こう』という気持ちで振り抜いたら、たまたま良いコースに飛んでくれましたね」。揺れたゴールネット。咆哮する9番。駆け寄るチームメイト。緑のスタンドも爆発する。



 前半終了間際に記録したこの1点が、青森山田にもたらした心理的な影響はとてつもなく大きかった。「大也が同点に戻してくれて、ハーフタイムにみんなでまとまれたので、アレは大きな1点でした」(DF小沼蒼珠)「彼らもなかなかいつも通りのプレーができなかったので、前半最後のゴールがかなり大きかったんじゃないかなと思います」(正木昌宣監督)。チームは強気な姿勢を取り戻して、後半のピッチへ飛び出していく。


 次の得点も『山田のストライカー』が演出する。後半3分。大沢のパスを引き出した石川は、果敢にペナルティエリア内へ侵入。シュートコースを作ろうと切り返したところでマーカーの足が掛かると、笛を吹いた主審はペナルティスポットを指し示す。「ペナの中では常にゴールを狙う意識はしていたので、そういう意識がPKに繋がったと思います」。

 逆転が懸かる重要なPK。スポットには石川ではなく、川口が進み出る。「PKは(川口)遼己がずっとキッカーとして蹴ってくれていましたし、自分よりも遼己の方が自信的にも、立ち振る舞い的にも、雰囲気的にも、一番決める可能性がある選手だと思うので、もう信じて『頼む!』という形で渡しました」(石川)。信頼を寄せられた川口は冷静なキックできっちり成功。2-1。ようやく青森山田が一歩前に出る。

 1点差で迎えた37分。ここも『山田のストライカー』の献身性がゴールを呼び込む。左サイドでMF西尾啓汰(3年)にボールが入ると、石川は縦へとスプリント。「西尾は1年生のころから2人組の練習もずっと一緒にやっていて、信じている部分もあって、相手の股を抜いて自分のところにパスを出してくれたので、中は見ていなかったですけど、(大沢)悠真か名倉(眞祥)が絶対に入っていることを信じて、並行に出しました」。

 左から中央へ折り返した優しいボールを、大沢が確実にゴールネットへ流し込む。最終盤に奪ったダメ押しゴールで、ファイナルスコアは3-1。終わってみれば1ゴール、PK獲得、1アシストとチームの全得点に関わる大仕事を完遂した石川の躍動が、晴れ舞台への出場権を力強く引き寄せた。

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