「打倒・青森山田」に3年間を懸けた絶対的キャプテンが必死にこらえた涙。八戸学院野辺地西FW堀田一希の高校サッカーはまだ終わらない!
ゲキサカ / 2024年11月7日 18時36分
[11.4 選手権青森県予選決勝 青森山田高 3-1 八戸学院野辺地西高 カクヒログループアスレチックスタジアム]
もちろん悔しい気持ちがないといったら嘘になるけれど、それは後悔のような類のものではない。まさに絶対王者として、自分たちの前に立ちはだかり続けた最強のライバルを倒すため、みんなで1つになって3年間のすべてをサッカーに懸けてきた時間は、とにかく楽しかったから。
「今年はずっと『良いチームを作りたいな』と思って常日頃過ごしてきたんですけど、自分はどちらかというとそれも楽しんでできたと思いますし、キャプテンだからこそ責任感や自覚を持って、苦しい時こそ自分が引っ張りたいなと思ってやってきたので、今年1年、このチームのキャプテンをできて本当に良かったなと思っています」。
八戸学院野辺地西高を力強く牽引し続けてきた、10番を背負う絶対的キャプテン。FW堀田一希(3年=ヴァンラーレ八戸FC U-15出身)はこぼれそうな涙を必死にこらえ、最後まで気丈な表情を崩さず、ファイナルの舞台から堂々と去っていった。
1年前の高校選手権青森県予選決勝。八戸学院野辺地西高は0-9というスコアで、青森山田高の前に敗れ去った。屈辱的な大敗を副キャプテンとしてピッチで味わった堀田は、覚悟を決める。「その試合のスタメンの半分以上が今年も残るので、『今年は絶対に山田に勝とう』といって新チームがスタートしました」。
だが、絶対王者の壁は高い。昨年11月に開催された県新人大会決勝では先制点を奪ったものの、結果的には1-2で逆転負け。再び対峙した今年のインターハイ予選の決勝でも好ゲームを繰り広げたが、一発を沈められて0-1で惜敗。青森山田を倒すチャンスは、もう選手権予選だけしか残されていなかった。
もともとは県外の高校に行こうと思っていた。きっかけは八戸学院野辺地西のサッカー部に在籍していた4つ上の兄が、青森山田に敗れた試合。悔しそうな兄の姿を見たことで、「やっぱり自分もここの高校に入って、山田に勝って歴史を変えることに意味があるんじゃないか」と思い直し、堀田は兄と同じ高校の門を叩いた。
入学時に立てた誓いは、少しずつ、少しずつ、現実味を帯びていく。2度に渡っての1点差負け。間違いなく実力差は縮まっている。「今年1年はすべてにおいて山田を意識して、山田に勝つための良い準備をしてきた中で、チャレンジャーとして良い雰囲気で試合に臨めたと思います」。果たすべきは“3度目の正直”。選手権予選もきっちり決勝まで勝ち上がってきた八戸学院野辺地西は、三たび青森山田と激突する。
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