「打倒・青森山田」に3年間を懸けた絶対的キャプテンが必死にこらえた涙。八戸学院野辺地西FW堀田一希の高校サッカーはまだ終わらない!
ゲキサカ / 2024年11月7日 18時36分
「今年はずっと『良いチームを作りたいな』と思って常日頃過ごしてきたんですけど、自分はどちらかというとそれも楽しんでできたと思いますし、キャプテンだからこそ責任感や自覚を持って、苦しい時こそ自分が引っ張りたいなと思ってやってきたので、今年1年、このチームのキャプテンをできて本当に良かったなと思っています」。
堀田はこぼれそうな涙を必死にこらえ、最後まで気丈な表情を崩さず、ファイナルの舞台から堂々と去っていった。
ただ、八戸学院野辺地西の3年生たちにとって、高校サッカーはまだ終わっていない。青森県1部リーグ優勝を成し遂げたことで、チームは12月中旬に開催されるプリンスリーグ東北への昇格を懸けたプレーオフの進出が決まっているからだ。最後の最後に残された大一番。もう、ただただやるしかない。
「選手権で優勝はできなかったですけど、来年の新チームが山田に勝つためにも、全国で勝つためにも、まず日常を変えることが大切で、その日常の水準を上げるためにも絶対にプリンスに上げないといけないと思っているので、最後は自分たちがプリンスに昇格して、後輩に置き土産を置いていけるように、ここから切り替えてやっていきたいです」(堀田)
みんなで結果を手繰り寄せ、みんなで笑って終われるラストチャンス。もう悔し涙は必要ない。八戸学院野辺地西を束ねる、人一倍責任感の強い熱血系キャプテン。堀田一希は今まで支えてきてくれた人たちへ最高の笑顔を届けるため、最後の1分まで、最後の1秒まで、ピッチを全力で駆け抜け続ける。
(取材・文 土屋雅史)
●第103回全国高校サッカー選手権特集
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