公立の名門・草津東が3-0で滋賀タイトル奪還。目標は前回大会の近江を超えて「てっぺん取ること」
ゲキサカ / 2024年11月9日 19時30分
[11.9 選手権滋賀県予選決勝 近江高 0-3 草津東高 皇子山]
名門・草津東が前回全国2位の近江を撃破し、全国へ――。第103回全国高校サッカー選手権滋賀県予選決勝が9日、大津市の皇子山公園陸上競技場で行われ、前回大会全国準優勝の近江高と草津東高が対戦。草津東が3-0で快勝し、3年ぶり13回目の全国大会出場を決めた。
草津東は前回大会決勝で延長戦の末に敗れるなど、過去2大会連続決勝で敗れていた近江に雪辱してタイトル奪還。牛場哲郎監督は、「もうほんとに喉から手が出るほど欲しかったこの優勝だったので。ほんとに2年間苦しい思いもしましたし、悲しい思いもしましたし、そういう悔しさをこの試合でしっかり出してくれたから……(近江は)去年全国で準優勝してるチームですので、なかなか倒すのは簡単ではないところでしたけど、本当に選手たちが走って、最後まで戦い切ってくれたかなと思います」と選手たちを称えた。
公立の草津東は滋賀県内で最も選手権に出場してきたチームで、2000年度大会で全国大会準優勝。近江の台頭、活躍を認める一方、「(草津東には)ずっと滋賀県のトップを、高校サッカーの中で牽引してきたというか、リードしてきた自負があります」(牛場監督)。昨冬の近江の快進撃を静岡遠征中のテレビなどで見ていた選手たちは、彼らの活躍をモチベーションにしてきた。
「悔しかったんですが、(全国大会に)オレらもいてたらどうなったんやろうっていう気持ちもより湧いてきましたし、この1年間、オレらが出て、『草津東をもっと全国に広げていけるように』『滋賀県の公立もまだ終わってないんだぞ』っていうのを全国に知らしめる大会にしたいなと思っていました」(MF上原周主将、3年)。その思いを表現し、近江を乗り越えた。
3連覇を狙った近江の先発は、昨年度の全国大会でも活躍したGK山崎晃輝主将(3年)、DFは右から中川郁人(3年)、高本翼(3年)、中江大我(2年)の3バック。右WB藤田准也(2年)、左WB岩見壮汰(2年)、ダブルボランチに河野翔空(2年)と伊豆蔵一惺(3年)、2シャドーが福本怜功(3年)と池田健人(3年)、そして最前線に松山大納(2年)が入った。
3連覇を狙った近江
一方の草津東はGK岡留佑樹(3年)、右SB寺田大翔(3年)、CB池永一太(2年)、CB武久宏斗(2年)、左SB成宮結太(3年)、中盤は上原と河崎暖希(3年)のダブルボランチで右SH谷口慧敏(3年)、左SH波多野凛空(2年)、そして寺川剛正(3年)と力石龍之介(3年)が2トップを組んだ。
草津東は過去2大会連続で準優勝だった
草津東は「もう少し立ち上がりから押し込まれるところがあるかなっていう風には予想はしていたんですけど、意外と高い位置で守備がハマった」(牛場監督)という前半に。相手が攻め切る前にボールを奪い返すと、6分には力石が寺川とのワンツーで抜け出そうとし、11分には力石がDF1人をかわして右足シュートを撃ち込んだ。また、谷口がシュートへ持ち込むなどよりゴール前のシーンを作り出していく。
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