県内三冠達成の近大和歌山、10回目の選手権出場が決定!! 初芝橋本は“三度目の正直”ならず:和歌山
ゲキサカ / 2024年11月11日 18時26分
[11.10 選手権和歌山県予選決勝 近大和歌山高 2-1 初芝橋本高 紀三井寺公園陸上競技場]
第103回全国高等学校サッカー選手権大会の和歌山県予選決勝が10日、紀三井公園陸上競技場で行われた。舞台に上がったのは、2大会ぶりの優勝を狙う近大和歌山高と2連覇を目指す初芝橋本高。新人戦と総体予選、いずれも決勝戦で相見え、PK戦にまでもつれ込んでいた両校の対戦は、近大和歌山が2-1で勝利した。近大和歌山の藪真啓監督が「チャンスがあったのでシュートを決めたかったところもあったし、相手に決められなくて良かったところもあった。非常に厳しい試合だった」と振り返ったとおり、シュート本数は互いに9本。どちらにもトロフィーに届く可能性が見えるゲームだった。
立ち上がり早々にスコアを動かしたのは、初芝橋本。MF山本悠汰(2年)がCKを蹴り入れたあと、PA内で相手チームのハンドがあり、PKを獲得。10番を背負うFW河崎慶二(3年)が自ら名乗り出て、キッカーを務めた。近大和歌山のゴールを守るのは、PK戦でここまでの県内タイトル2冠に貢献してきたGK高本陽史朗(3年)。新人戦決勝のPK戦では河崎の蹴ったPKも止めており、今回もボールには触っていたものの、河崎が「この方向に蹴ろうと決めていた」力強いシュートを止め切ることができず。初芝橋本が先制点を挙げた。
その後も、初芝橋本は河崎やFW川上優(3年)、MF児島由汰(2年)などが相手選手を巧みに剥がしてゴールに迫るシーンを作るが、追加点は奪うには至らない。その間にペースを掴み始めた近大和歌山が、徐々に相手陣内でチャンスを作り出す。37分には、MF佐久間瑛介(3年)からのパスを受けたDF中西荘太(3年)がクロスを上げ、MF中俊哉(3年)がゴールネットを揺らした。近大和歌山が前半のうちに同点に追いつき、前半を折り返した。
一進一退の攻防が続く中、後半17分、近大和歌山が勝ち越し点を奪う。左CKから中がニアサイドに入れたボールを中西が頭で後方にそらし、ファーサイドにいたDF岩崎惺(3年)が「頭で合わせにいくつもりだったけれど、(中西の)フリックがたまたま良いところに来たので、触るだけだった」と、ダイレクトで左足を合わせてゴールに叩き込んだ。
追う立場になった初芝橋本は、FW後藤恒之介(3年)のFKやDF河野陽夏(2年)、FW四元大悟(3年)のシュートでゴールを狙ったが、枠を捉えることはできず。最後まで懸命に走ったが、2-1のままフルタイムを迎えた。
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