「いつもとは違う15分間」のベースになったのは「いつも通り」を貫くマインド。実践学園は終盤の決勝点で駒澤大高を振り切って7年ぶりの全国に王手!:東京B
ゲキサカ / 2024年11月12日 8時14分
[11.10 選手権東京都予選Bブロック準決勝 実践学園高 1-0 駒澤大高 味の素フィールド西が丘]
1年間を掛けてみんなで共有してきたブレない『いつも通り』のマインドは、その立つピッチがどこであっても、戦うステージがどこであっても、揺らぐことはない。それは西が丘という最高のピッチだからこそ、選手権予選のセミファイナルという最高のステージだからこそ、よりその積み上げてきた真価が発揮されたのだ。
「最初はいつもより長いボールを使うことはより意識していましたけど、どこかのタイミングからしっかり繋ぐということはミーティングでも共有していましたし、ボールを落ち着けたタイミングも良かったのかなと。そのタイミングやマインドも1年間やってきた選手同士で合わせられましたし、試合の流れの作り方を全員が共有していたのが良かったと思います」(実践学園高・岸誉道)
盤石の試合運びで、堂々のファイナル進出!第103回全国高校サッカー選手権東京都予選Bブロック準決勝が10日、味の素フィールド西が丘で行われ、実践学園高と夏の全国出場校の駒澤大高が対峙した一戦は、後半29分にCKからDF美濃島想太(3年)が先制点を叩き出した実践学園が、そのまま1-0で逃げ切りに成功。2年ぶりとなる決勝へ駒を進めている。
「ウチの選手も気持ちは入っていましたし、実践の子たちもちゃんとやり合う準備をしてきたと思うので、そこのぶつかり合いは何となく想定していた通りでした」と駒澤大高の亀田雄人監督が話したように、試合はお互いがやり合う形でスタートする。ファーストチャンスは駒澤大高。開始50秒。左サイド深くへ侵入し、MF小熊鉄平(3年)のパスを受けたFW片本流良(3年)は果敢にフィニッシュ。軌道はDFに当たってゴール右へ逸れたものの、いきなり先制への意欲を前面に滲ませる。
10分は実践学園にチャンス。キャプテンのDF岸誉道(3年)がシンプルなフィードを送り、FW本間貴悠(2年)が落としたボールにMF福田怜央(2年)が放ったシュートはDFのブロックに遭い、さらにMF岩崎蒼平(3年)のシュートは枠の右へ外れるも、こちらもアグレッシブな姿勢を打ち出してみせる。
チームを率いる内田尊久監督が「サイドのところをかなり警戒されていて、全然突破ができなかったですね」と振り返ったように、実践学園は右サイドハーフのMF山崎良輔(3年)がマンツーマン気味に警戒されたことで、なかなか基点を作り切れない時間が続いたが、それなら次に狙うのは中央からの崩し。23分。右サイドを山崎とのワンツーで崩したDF冨井俊翔(3年)が斜めのくさびを打ち込み、本間のシュートは駒澤大高DF嶋田結(3年)にブロックされたが、コンビネーションでチャンスを創出する。
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