チームが苦境を乗り越えた要因は「こういう時こそ笑え!」を貫くマインド!帝京は國學院久我山相手に劇的逆転勝利で15年ぶりの全国切符!:東京A
ゲキサカ / 2024年11月17日 7時35分
「パッと時計を見たら20分手前ぐらいだったので、『まだ20分なんだ』と思って、そこでまだやれるなと思いました」(田所)。帝京はこの失点で吹っ切れる。少し動きの重かったMF砂押大翔(3年)とMF近江智哉(3年)のドイスボランチが積極的にボールを引き出し始め、前線では森田が身体を張って基点創出に奔走。31分には森田のパスからMF安藤光大(3年)の枠内シュートは國學院久我山GK太田陽彩(3年)のファインセーブに阻まれるも、ようやく攻撃に生まれたテンポ。
34分。輝いたのはカナリア軍団のナンバー10。自陣の右サイドからMF杉岡侑樹(2年)がディフェンスラインの背後へ蹴ったボールに森田は追い付くと、飛び出したGKをかわしてフィニッシュ。ボールはゆっくりと、確実に、ゴールへと転がり込む。「ああいうところで結果を残せて、少しはチームの役に立てたかなと思います」というエースの同点弾。1-1。前半の40分間はタイスコアで推移した。
帝京はFW森田晃(10番)のゴールで同点に追い付く!
後半は一進一退の展開が続く。「前半の内に森田が点を獲ってくれて、良い雰囲気になったと思います」とGKの大橋藍(3年)も口にした帝京は、安藤とMF宮本周征(2年)の両翼にも積極的な仕掛けが増加。14分にはMF永田煌(3年)とMF渡邉莉太(1年)を同時に送り込み、攻撃のアクセルを一段階踏み込む。
一方の國學院久我山も「ウチも相手ゴールに近くなると、ウチらしさが出ていましたよね」と李済華監督。19分には交代で入ったばかりのFW伊東航(2年)のラストパスに抜け出した前島が、GKの肩口にループシュートを狙うも枠の左へ。32分にも前島とのワンツーから伊東が際どいシュートを放つも、ボールはわずかにクロスバーの上へ。勝ち越しゴールには至らない。
帝京が千載一遇のチャンスを掴んだのは39分。右サイドで安藤のパスを受けた永田がエリア内へ切れ込むと、相手DFのタックルを受けて転倒。ホイッスルを吹いた主審はペナルティスポットを指し示す。土壇場で訪れたPKのチャンス。キッカーには森田に代わって投入されたばかりの土屋が名乗り出る。
キックは左。GKの太田陽彩も同じ方向に飛び、ボールには触っていたものの、わずかに及ばずゴールネットが揺れる。「今日は頼りになるフォワードの2人が決めてくれたのも良かったと思います」(砂押)。ジョーカー起用の13番を背負ったストライカーが大仕事。2-1。スコアは引っ繰り返る。
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