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チームが苦境を乗り越えた要因は「こういう時こそ笑え!」を貫くマインド!帝京は國學院久我山相手に劇的逆転勝利で15年ぶりの全国切符!:東京A

ゲキサカ / 2024年11月17日 7時35分

 砂押もみんなの気遣いを十分に感じていた。「自分のミスで失点してしまったというところで焦っている中で、田所が『笑おうよ』と言ってくれましたし、チームメイトが『大丈夫だよ』とかいろいろな声を掛けてくれて、そういう言葉が励みになって、これは本当にプレーで取り返さないといけないなという、もっと強い想いを自分の中でも抱きました」。

 短くない時間を一緒に積み重ねてきたからこそ、『笑え!』が持つ意味を全員で共有したカナリア軍団は、シビアなゲームを逆転勝利までこぎつける。「ここまで勝ってきたのは砂押がチームを引っ張ってくれたからで、バラバラになりそうな時もみんなでしっかりまとまって勝ちを持ってこれたので、良い雰囲気のチームだと思います」。大橋はきっぱりと言い切った。

「前監督の日比さん(日比威・順天堂大監督)が、長い時間をかけて作り上げてきたものが間違っていなかったという結果をここに出せたと思います。ただ、まだ東京のチームを代表して全国に行く権利を得ただけなので、東京のチームの皆さんに恥じないように、誇りを持って、責任感を持って、戦いたいなと思います」。就任1年目でチームをしなやかに束ねた藤倉監督は謙虚にそう語る一方で、砂押はみんなで掲げてきた目標をはっきりと口にする。「全国優勝しか考えていないですね。入学してからその目標だけを掲げて生活してきているので、これからもまたイチから全員で切磋琢磨していきたいと思います」。

 狙うは日比前監督がキャプテンとして優勝カップを掲げた、第70回大会以来となる33年ぶりの冬の全国制覇。雌伏の時を経て、カナリア軍団が纏ってきた復権への覚悟。戦後では最多タイの6度の日本一に輝いている高校サッカー界の超名門・帝京高校が、とうとう選手権の舞台へ帰ってくる。



(取材・文 土屋雅史)
●第103回全国高校サッカー選手権特集

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