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チームが苦境を乗り越えた要因は「こういう時こそ笑え!」を貫くマインド!帝京は國學院久我山相手に劇的逆転勝利で15年ぶりの全国切符!:東京A

ゲキサカ / 2024年11月17日 7時35分




 帝京は守る。ピッチ内には「命を懸けろ!」「絶対跳ね返せ!」という大声が飛び交う。「『もう命を懸けても身体を張ってゴールを守るんだ』という気迫を自分が見せようと思ったら、もう声を掛けることしかできなかったですし、『これを言えば絶対にやれるな』と思ったので、自信を持って仲間を奮い立たせました」(田所)。右からDF大舘琉史朗(3年)、田所、DF畑中叶空(3年)、DFラビーニ未蘭(3年)が並んだ3年生4バックも高い集中力を継続。時間を確実に、丁寧に、消し去っていく。

 アディショナルタイムも6分を回ると、試合終了のホイッスルが鳴り響く。「内容とかではなくて、『これがこの選手たちが目指しているものなんだな』ということを感じる、今シーズンで一番のゲームだったなと思いますし、その力を引き出してくれた久我山さんがいたことがすべてだと思います」(藤倉寛監督)。駒沢に轟いたカナリア軍団の咆哮。帝京は2009年度の第88回大会以来となる、実に15年ぶりの全国切符を逞しく勝ち獲る結果となった。


ピッチに倒れ込んで勝利を噛み締める帝京GK大橋藍

 帝京は今大会の準々決勝・東海大高輪台高戦でも先制点を奪われている。結果的に逆転勝利を収めた試合後、キャプテンの砂押はこんなことを話していた。「インターハイの時にも早稲田実業戦で失点したんですけど、その時にみんなが笑っていたらそのあとのプレーが良い印象だったので、今日も失点した時にもう1回笑って、またみんなで落ち着いてやろうという意味を込めて、『こういう時こそ笑え!』と言いました」。

 全国出場が懸かったこの日の一戦。奪われた先制点が自身のミスパスから始まっていたこともあり、失点を受けて全員で集まった円陣の中でも、砂押はショックを隠し切れない表情を浮かべていたという。

 チームメイトもキャプテンのメンタルを敏感に察知する。

「(砂押)大翔はいつもたくさん声を出しているのに、それが少なかったので、『この試合を楽しんでないな』と思って『大翔、笑えよ』と言ったら、凄くニコニコしていたので、『ああ、大丈夫だな』と思いました」(田所)「いつもは砂押が自分たちに『笑え』とか『笑顔で、笑顔で』と言ってくれるんですけど、アイツも前半はなかなかいつも通りのプレーができていない中で、失点に絡んだというふうに思っていたいみたいなので、みんなで集まって喋った時に、田所が『笑えよ』みたいな声を掛けてくれて、自分もそれに乗っかって『笑顔!笑顔!』と言ったら、みんな笑っていましたね」(大橋)

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