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鹿児島城西の“終わりなき旅”は続く!宿敵・神村学園の連覇を7で止め、涙の8年ぶりV!:鹿児島

ゲキサカ / 2024年11月18日 12時22分

 対する神村学園は技巧の光る福島の好パスから名和田が仕掛け、30分には左CKの流れから金城が右クロス。ゴール前に落ちたボールを中野が右足で狙う。だが、鹿児島城西GK藤吉が横っ飛びで手に当て、クロスバーをヒット。神村学園はその流れから新垣の折り返しを中野が頭で狙うが、これも枠右へ外れた。すると、スーパーセーブの藤吉は雄叫びを上げながらガッツポーズ。5月のインターハイ予選決勝では、宿敵からの勝利目前でミス、逆転負けを経験している主将の魂のセーブだった。
後半30分、神村学園DF中野陽斗が決定的な右足シュートスーパーセーブでの鹿児島城西GK藤吉純誠がガッツポーズ
 31分、鹿児島城西は柳とMF出原昊茂(1年)を交代。迎えた37分、スコアが動く。鹿児島城西は敵陣で相手DFのクリアを添島が回収し、右外の福留へパス。縦へ仕掛けた福留がタックルをかわしてゴールライン際へ切れ込む。最後は平行のラストパスをファーの大石が気持ちで身体に当ててゴール。「みんなのゴール」という大石の5試合連続ゴールで鹿児島城西が先制した。
後半37分、鹿児島城西右SB福留大和が右サイドを突破してラストパス2年生エースのFW大石脩斗が押し込み、先制点歓喜の鹿児島城西イレブン
 神村学園の名和田は鹿児島城西について、「物凄く粘り強いチームだったと思いますし、相手のプラン通りだったかなっていうのは……自分たちも押し込む時間帯が多かったんですけど、相手は粘り強く守って、最後の最後1本ものにされたので、勝負強かったなと思います」と説明する。

 神村学園はギアを上げて反撃。39分には右サイドの名和田が強引にクロスを上げ切り、新垣がヘディングシュートを放つ。その後も相手の厳しいプレッシャーの中でボールを繋ぎ、金城が左足シュート。また、相手のミスから名和田がドリブルで仕掛けるが、鹿児島城西は浮邉、常が2人がかりで止めてシュートを打たせない。

 インターハイ予選決勝で鹿児島城西は後半残り6分で先制も、喜び過ぎてやるべきことを徹底できずに逆転負けを喫している。この日は、奪ったボールを相手コーナー方向へ運び、新田監督も「今日、反省が活かされた」という残り時間の戦いで1-0。優勝が決まると、鹿児島城西の控え選手たちが一斉にピッチへなだれ込んだ。ベンチ前では膝をついて涙する新田監督中心に歓喜の輪。一方、神村学園の名和田は仰向けになって両手で顔を覆い、他の選手たちも暫く動くことができなかった。
鹿児島城西がついに打倒・神村を果たした新田祐輔監督は監督就任7年目で全国へ
 鹿児島城西の新田監督は挨拶の際、身につけていたお守りを握りしめ、両手で拝むような仕草。鹿児島城西は小久保悟前監督(現鹿児島高監督)時代、選手権準優勝(2008年度)や選手権予選3連覇を経験しているが、2018年の新田監督就任以降は一度も全国大会出場がなかった。新人戦では神村学園に勝利しているものの、全国大会出場をかけた夏冬の県予選ではことごとくライバルの前に敗戦。だが、選手も「熱のある人」「チームの鏡」「素晴らしい監督」と評する指揮官は、奈良育英高監督として選手権3位の上間政彦氏や東福岡高を監督、総監督として日本一へ導いた志波芳則氏、東海大五高(現東海大福岡高)を選手権3位へ導き、岡山学芸館高の選手権日本一にも貢献している平清孝氏らに教えを請いに行きながら、挫けず、打倒・神村学園を目指してきた。

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