窮地のチームを蘇らせたのは「地獄のような3分間」を潜り抜けてきた勝負強さ!昨年度全国4強の堀越は実践学園との激闘を再逆転で制して東京連覇!:東京B
ゲキサカ / 2024年11月18日 12時5分
[11.16 選手権東京都予選Bブロック決勝 堀越高 3-2(延長) 実践学園高 駒沢陸上競技場]
延長前半で許した失点。だが、もっと苦しいシチュエーションは幾度となく味わってきた。ほとんど負けかけていたところから、勝利を手繰り寄せたことも一度や二度ではない。チーム全員で気持ちを一つに整えて、再び勝負のピッチを走り出す。絶対に全国へ戻るんだと、絶対に国立へ戻るんだと、この1年間必死に頑張ってきたのだから。
「あの1-2になった状況でも、みんなが下を向かずに、諦めずに点を獲りに行けるのは本当にこのチームの良いところだと思いますし、応援団も負けている状況でも最後まで声を出してくれたので、その想いが選手たちにも伝わって、最後に逆転まで行けたのかなと思います」(堀越高・森奏)
諦めない心が引き寄せた、延長での再逆転で全国切符!第103回全国高校サッカー選手権東京都予選Bブロック決勝が16日、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で行われ、前年度全国ベスト4の堀越高と実践学園高が対戦。激闘の末にもつれ込んだ延長では、先に実践学園が勝ち越したものの、そこから2点を奪い切った堀越が3-2で勝利を収め、2年連続6回目の全国出場を決めている。
試合はあっという前に動く。前半2分。堀越はGK佐藤晴翔(3年)のフィードを最前線でFW高橋李来(2年)が収めて右へ。MF杉村充樹(2年)のクロスを完璧なトラップで持ち出したFW三鴨奏太(2年)は、ゴール左スミへ冷静にボールを送り届ける。「得意なファーストタッチもうまく決まって、足を振り切らずにちょっとキーパーを倒しながら流し込めたと思います」という10番の一撃。電光石火。早くも堀越がリードを手にする。
ただ、実践学園もすぐさま反撃。11分には左サイドを運んだMF岩崎蒼平(3年)の折り返しに、MF山崎良輔(3年)が合わせたシュートは、堀越DF瀬下琥太郎(3年)が何とか身体でブロックしたものの、得意のサイドアタックからチャンスを創出。14分にもMF福田怜央(2年)とのワンツーから、岩崎が狙ったシュートはわずかに枠の上へ。15分にもMF吉浦晴(2年)のフィードで右サイドを抜け出したDF冨井俊翔(3年)が中央へ。ニアに潜った福田のシュートはゴール右へ外れるも、一気に攻撃のアクセルを踏み込む。
「展開的にはスタートで点を獲れたことが逆にゲームをどんどん難しくしていって、相手のチャンスが出始めてきて、一進一退の攻防に入った前半でした」と佐藤実監督も振り返った堀越は、攻勢を強める相手の勢いをなかなか押し返せない。39分にはDF竹内利樹人(3年)の右クロスから、MF小泉翔汰(3年)がダイレクトボレーを枠へ収めるも、実践学園GK樋口暖人(3年)がファインセーブで応酬。前半は1-0のままで40分間が終了した。
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