「半信半疑」を「確信」に変えた選手権予選の確かな結果。流経大柏は懸案だった「次の1点」を奪い切って昌平相手に3-0の快勝劇!
ゲキサカ / 2024年11月24日 12時35分
[11.23 プレミアリーグEAST第20節 昌平高 0-3 流通経済大柏高 昌平高G]
シーズンを通してずっと好調でい続けられることなんて、そうあることではない。厳しい時間を強いられた時こそ、そこで何ができるか。苦しい時間を味わった時こそ、そこから何を得られるか。日本一の頂を目指すのであれば、その過程を乗り越えずに、最高の景色にはきっとたどり着けない。
「苦しい時期があって、“半信半疑”になっていた部分が、ここに来て確信に変わったということじゃないですか。でも、その苦しんできた時間も、彼らのこの先の成長にとっては凄く良いことだったと思います。これでみんな自信を持って、1個上のカテゴリーに飛び込んでいけるんじゃないかなって」(流通経済大柏高・榎本雅大監督)
再び自信を取り戻した野武士集団が、逞しく引き寄せた快勝劇。23日、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 EAST第20節で、4位の昌平高(埼玉)と6位の流通経済大柏高(千葉)が対峙した一戦は、前半で2点を先行した流経大柏が、後半にも1点を追加して3-0で勝利。貴重な勝点3を積み上げている。
ゲームは序盤から流経大柏の強度が際立つ。「前からプレスを掛けて、取ってショートカウンターという、自分たちのやりたいサッカーが今日はハマっていましたね」と口にした最前線に構えるFW粕谷悠(3年)のプレスをスイッチに、2列目に構えるMF和田哲平(3年)、MF柚木創(3年)、MF亀田歩夢(3年)も果敢にビルドアップへ寄せ切り、相手の攻撃にリズムを作らせない。
すると、試合が動いたのは18分。右サイドからDF堀川由幹(3年)が丁寧なクロスを上げると、「相手のセンターバックが結構ボールに食い付いていたので、『堀川ならそこに蹴れるだろう』と思って」うまく背後に潜った粕谷が冷静にフィニッシュ。ボールはゴールネットを確実に揺らす。「結構落ち着いて、キーパーもちゃんと見えましたね」というストライカーの先制弾。流経大柏が1点のリードを握る。
流経大柏はFW粕谷悠(19番)の冷静なゴールで先制!
畳みかけるアウェイチーム。3分後の21分は左サイドで獲得したCK。キッカーの柚木が正確に蹴り込んだキックを、キャプテンマークを巻くDF奈須琉世(3年)が頭で合わせたボールは、これまたゴールネットへ吸い込まれる。「奈須とは日ごろからセットプレーの練習をしている時に話し合っているので」と柚木が話せば、「昨日考えた形がドンピシャで決まりました」と笑ったのは奈須。2-0。流経大柏が点差を広げる。
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