高体連チームとして初のプレミアリーグWEST制覇!「爆進」する県立校・大津は進化を続けてファイナル、選手権優勝へ
ゲキサカ / 2024年11月25日 11時48分
[11.24 プレミアリーグWEST第20節 大津高 2-1 静岡学園高 大津町運動公園球技場]
県立校の大津がプレミアリーグWEST初制覇! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 WESTは24日、第20節を行い、熊本県菊池郡大津町の大津町運動公園球技場で5連勝中の首位・大津高(熊本)と9位・静岡学園高(静岡)が対戦。大津が2-1で勝ち、初優勝を決めた。大津は12月15日に“高校年代真の日本一”をかけて、プレミアリーグEAST優勝チームとファイナル(埼玉)を戦う。
今季リーグ最多というホーム観衆3,072人の前で、大津が高体連チーム初となるプレミアリーグWEST優勝が決めた。阿蘇山の麓、人口36000人ほどの大津町に位置する県立校が、プレミアリーグでJクラブユースや私学の強豪校に挑戦。当初は力の差があり、過去2度の降格も味わっている。だが、2019年以降は残留を続け、今季は4月から9月にかけて10連勝を記録するなど首位を快走。これまで高体連チームのリーグ優勝は、EASTの青森山田高(青森)と流通経済大柏高(千葉)だけ(両校はファイナルも優勝)というビッグタイトルを獲得した。
30年以上に渡って大津を指導する平岡和徳テクニカルアドバイザーは、「この学年は色々な苦しい経験を積み上げながらこういう結果に繋げたっていうのは大したもんだと思いますし、進化するブルー軍団の真骨頂が出ましたね」と頷き、山城朋大監督は「昨日、『(プリンスリーグにも強豪チームがいる中で、)なぜオマエらプレミアリーグで優勝争いできてるのかっていうと、去年プレミアリーグで残せてるっていうのがやっぱりあるし、先輩たちがずっとプレミアリーグ戦ってきているからこうやって今優勝争いできてるんだよ』って話をしたので。(5バックで何とか守っていた時代から)勝ち点をこう積み重ねることが毎年できるようになってきて、その成果だと思うので、本当に先輩たちの積み上げのお陰かなと思います」と卒業生たちに感謝した。
大津は第19節終了時点で2位・神戸U-18と勝ち点7差。勝てば、自力での優勝が決まる状況だった。この日の先発は村上葵(2年)、DF大神優斗(3年)、野口悠真(3年)、村上慶(2年、U-17日本代表)、五嶋夏生主将(3年、U-17日本高校選抜候補)、MF兼松将(3年)、畑拓海(3年)、嶋本悠大(3年、清水内定、U-18日本代表)、舛井悠悟(3年)、小松皐(3年)、得点ランキング首位のFW山下景司(3年)が務めた。
大津はホームの3000人超の観衆の前で優勝決定戦。
一方、静岡学園は16日の選手権静岡県予選決勝から先発総入れ替えして臨んだ20日の東福岡高(福岡)戦で0-0ドロー。リーグ残留を決めると、その試合からまた先発10人を変えて前期1-8で敗れている大津戦に臨んだ。先発はGK有竹拓海(2年、DF関戸海凪(3年)、望月就王(3年)、土田拓(3年)、吉田俐軌(2年)、MF天野太陽(3年、ゲーム主将)、篠塚怜音(2年)、原星也(3年)、神吉俊之介(2年)、FW乾皓洋(3年)、佐々木雄基(2年)が先発した。怪我や大学受験のため、注目DF野田裕人主将(3年)ら主力4人を欠いていたが、前期との差を詰めて見せる。
静岡学園は1-8からの差を縮めて見せた
前期の大津戦はミスでボールを失うなど開始23分間で4失点。だが、この日は継続して取り組んできた守備で耐えることや、ボールを動かすこと、そして、特長の個人技も表現していた。
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