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重要なプレーオフでも貫いたテーマは「いつも通り」。浦和ユースは清水ユースを撃破して昨季のリベンジを懸けた大一番へ堂々と挑む!

ゲキサカ / 2024年12月7日 8時47分


 後半12分。試合を動かしたのはトップチーム昇格が内定しているストライカーだ。高い位置でMF和田直哉(2年)がボールを奪い返すと、井上が打ったシュートは後藤が弾いたものの、こぼれは照内の足元へ。「ダイレクトで打とうと思ったんですけど、ちょっと後ろ側だったので、1回トラップしてからという感じで判断を変えました」と冷静に打ち込んだシュートは、豪快にゴールへ突き刺さる。





「去年はこういう舞台で外していたので、前半のチャンスは外しましたけど、自分の中でそこから立て直すことができてゴールも獲れたので、去年より成長したのかなと思います」と笑ったエースの一撃。浦和ユースが1点のリードを奪う。

 一気呵成。15分。DF横山海斗(3年)のスローインから、井上が中央を力強く運んで左へ。股抜きでマーカーを剥がしたMF深田京吾(2年)が左足を振り抜いたシュートは、右スミのゴールネットへ吸い込まれる。平川監督が「いつ出てもパフォーマンスは高いですし、個で仕掛けていくところがもう少し欲しかったので」と後半開始から投入した“ジョーカー”が一仕事。点差が開く。

浦和ユースはMF深田京吾(19番)が追加点!

 清水ユースは小さくないビハインドを追い掛ける展開に。28分には左からDF岩永京剛(2年)が蹴ったCKに、ファーへフリーで飛び込んだMF針生涼太(2年)のヘディングは枠の右へ。31分にも矢田、小竹と繋いで、DF石川成希(3年)がシュートまで持ち込むも、ここは田中義峯が身体でブロック。なりふり構わず懸命に攻め込みながら、1点が遠い。

 ファイナルスコアは2-0。「戦うところ、球際、切り替え、運動量というのは常に求めていますし、清水の時間帯もありましたけど、全員がハードワークして、誰かがミスしたら、誰かが戻ろうという話はしていたので、そこは90分通してやってくれたなと思っています」と平川監督も手応えを口にした浦和ユースが逞しく勝利を収め、2回戦へと駒を進める結果となった。



 キャプテンを務める阿部が興味深いことを教えてくれた。「いつも試合前に自分たちのテーマを決めるんですけど、今日は『いつも通り』と『変えない』がテーマでした。自分たちが積み上げてきたものに自信を持って、いつも通りやれば絶対に勝てると話していましたし、そこが表現できたのかなと思います」。

 とりわけ奮闘が際立ったのは、相手のトップ昇格が決まっている両ウイングに対抗し続けた、右に横山、左に田中一信を配した両サイドバック。「プリンス関東にもウイングにものすごいタレントがいっぱいいるので、それに対して1年通してやってきたところが今日は出ましたね。1対1の守備で言えば、レベルが1つ2つ上がったなというところで、今日のこういう選手を相手にしても対等にやれますし、こういった試合が良い経験になって、また成長に繋がるといいなと思います」と平川監督。1年間を掛けて積み重ねてきた『いつも通り』が、このプレーオフの舞台でも過不足なく発揮されたということだろう。

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