重要なプレーオフでも貫いたテーマは「いつも通り」。浦和ユースは清水ユースを撃破して昨季のリベンジを懸けた大一番へ堂々と挑む!
ゲキサカ / 2024年12月7日 8時47分
4年ぶりのプレミア復帰まであと1勝に迫ったが、浦和ユースは昨季のプレーオフでもその1勝に届かず、涙を呑んでいる。もちろん彼らがその記憶を忘れているはずもない。
「今年1年はずっとここで勝つための準備をしてきていますし、去年の悔しい想いはみんな持っていると思います。ここに来ていない人も含めて、今までもみんなで戦ってきていますし、裏でいろいろな準備をしてくださるスタッフの方々もいるので、そういう人たちの分まで戦って、勝利を届けようという話は全員でしていますし、最後に絶対勝って、プレミアリーグに復帰して終わりたいです」(照内)
「1試合1試合が本当に大事だということは、去年もプレーオフのピッチに立って知っているので、今日の試合が終わった後も『ここは通過点だぞ』ということは全員で確認しました。もっとこのチームでサッカーをやりたい寂しさもありますけど、自分たちがしっかり昇格して、後輩たちに来年はプレミアでプレーさせてあげたいので、あと一戦集中して、自分たちのためにも、チームのためにも勝利を掴み取りたいと思っています」(阿部)
来季からのFC琉球OKINAWAの監督就任が発表されている平川監督にとっても、次の一戦はこのチームで戦うラストゲームだが、「もちろん来年チームを離れることは伝えていますけど、僕が何かを置いていくとか、そういう感じではないですね。彼らの成長にいかに繋がるかだと思っています」と冷静に『いつも通り』の姿勢を崩さない。次戦への想いを問われても、この人らしい答えが口を衝く。
「去年もこの先で負けたということで言えば、自分たちが悔しい想いをしたここにまた戻ってきて、昇格を果たそうという話をしていましたので、いよいよそのチャンスが来たというところを踏まえて言うと、もう楽しんでほしいなというところですね。誰かが用意してくれたわけではなくて、彼ら自身が1つずつ積み上げてこのステージまで来たので、彼らには楽しむ権利がありますし、そこで精一杯楽しんでほしいことを伝えられたらなと思っています」。
みんなで築き上げてきた2024年の浦和ユースの集大成。最後の1試合も、彼らは『いつも通り』を貫いた先に待っているものを信じて、最高の舞台を楽しみながら、最高の結果を手繰り寄せる。
(取材・文 土屋雅史)
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