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「進化するブルー軍団」大津は先輩たちの継続の力も支えに初の日本一。埼スタで平岡和徳TDを歓喜の胴上げ

ゲキサカ / 2024年12月16日 1時17分

初の日本一。大津高の選手たちが平岡和徳テクニカルダイレクターを胴上げ

[12.15 プレミアリーグファイナル 横浜FCユース 0-3 大津高 埼玉]

「山城監督を中心に、本当に若いスタッフと、そして何よりも今日ピッチでね、最善を尽くしてくれた選手たちのお陰だという風に思っていますし、この大会にこうやって出れるのは、積み上げてきた先輩たちの継続があったからなので、あらゆる方々に感謝の気持ちでいっぱいです」

 熊本の公立校、大津高を30年以上に渡って指導してきた平岡和徳テクニカルアドバイザー(TD)が埼玉スタジアム2002で宙に舞った。平岡TDは高校時代、帝京高(東京)主将として1983年度の選手権で日本一に輝いている。筑波大卒業後に教員となり、日本代表DF谷口彰悟や元日本代表FW巻誠一郎ら50名以上のプロサッカー選手を育成。また、2021年度選手権準優勝や2014年インターハイ準優勝を経験してきたが、指導者としては今回が初の日本一だ。平岡TDは選手、スタッフ、そして礎を築いてきてくれた卒業生たちに感謝した。

 大津はCB植田直通(現鹿島)が主将を務めていた2012年のプレミアリーグ参入戦でMF豊川雄太(現京都)がハットトリック。香川西高(現四学大香川西高、香川)に6-1で快勝し、初のプレミアリーグ昇格を果たした。

 だが、参入1年目の2013年は、プレミアリーグWEST18試合で2勝に終わり、10位(最下位)で降格。2年後の参入戦を突破して再びプレミアリーグに戦いの場を移したが、2度目の挑戦も2年目の2017年に10位で再び降格した。

 それでも三度昇格すると、鹿島で活躍中のDF濃野公人が主将を務めていた2019年からは一度も降格することなく、プレミアリーグに残留。大津の伝統である追い越す動きに加えて守備の強度や切り替えの速さが磨かれ、年々“プレミア仕様”のベースを高めてきた。

 そして、今年はプレミアリーグWEST22試合で18勝を挙げ、歴代最多となる勝ち点55で初優勝。ファイナルでもプレミアリーグEAST優勝の横浜FCユースに3-0で快勝した。結果を残した世代だけでなく、5バックで我慢しながら戦った世代、敗れても経験を後輩たちに伝えた世代、トップチームだけでなく、セカンドチームをプリンスリーグ九州1部に残留させた選手たちなどの頑張りもあっての日本一だ。

 山城朋大監督も「本当にこの1年という訳ではなくて、(これまで2度降格し、)3度目の参入で、今、こうやって残留を続けることができて、こういう場所に立てていると思っています。本当に濃野たちから始まったプレミアリーグ第3回目の僕らの挑戦ではあるんですけど、そういう積み上げがやっぱり1番かなと思いますし、今年のレギュラーの選手も大半が昨年のプレミアリーグやセカンドチームとして昨年プリンスリーグ九州で主力として戦ってきたメンバーですので、本当にこの積み上げっていうものが今のチームに繋がっていると感じています」とOBたちに感謝していた。

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