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[MOM1019]広島大MF酒井大斗(4年)_取り戻したJリーガーの夢は強い決意に…きっかけは選抜活動と東福岡の同期

ゲキサカ / 2024年12月17日 22時55分

MF酒井大斗(4年=東福岡高)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.17 インカレ強化ラウンドGL第3節 東海大 1-2 広島大 スポーツ広場2]

 入部当初は弱まっていたJリーガーになる夢も、今では「サッカーしか考えていない」。広島大MF酒井大斗(4年=東福岡高)が強い覚悟で臨む全日本大学サッカー選手権(インカレ)の舞台で、自身とチームを新たな道へ切り拓く2ゴールを決めた。

 広島大は勝てば強化ラウンドの準決勝進出という状況で東海大に先制を許すも、前半43分のPKを酒井が決めて同点に成功。続く同45+3分、酒井がペナルティエリア内まで持ち運んで角度のないところから右足を振り抜き、逆転した。酒井はその後もキレのあるドリブルでチャンスを作り、あわやハットトリックかというシュートを放つなど存在感を発揮。2-1の勝利に貢献し、広島大史上初の関東勢撃破で4強入りを導いた。

 酒井は名門の東福岡高出身だが同期にはMF青木俊輔(法政大→長崎)、MF岩井琢朗(順天堂大→千葉)、MF遠藤貴成(桐蔭横浜大→横浜FC)といったタレントが揃い、ベンチスタートが続くまま卒業。当時実績が乏しかった広島大に進む際には全国大会に出場できるかも不透明だったため「頭を完全に切り替えて勉強もやっていくという覚悟を決めて国立大学に入った」といい、プロになる夢が潰えたわけではないものの高校時代ほどの熱量とまでにはいかなかった。

 それでもデンチャレの中国選抜やプレーオフ選抜で「自分のチームも相手もプロになるのが当たり前としている」環境に身を置き、Jリーガーになる意欲が再び強まった。さらに東福岡時代の戦友が相次いでJクラブへの加入内定を果たしたことも刺激になった。

「中国選抜、プレーオフ選抜に入ってたくさんの経験をしてもらっていく中で自分がまだプロを目指すレベルにしっかりあることも(分かって)自信に繋がった。中心選手として広大で出場する中で自分がプロになって先輩やスタッフの方々に恩返しをして、後輩とかにもきっかけを作れたらいいなと思えるようになった。青木とか岩井とか遠藤とかがプロに決まっていく中でやっぱりあいつら凄かったんだなと思うと同時に、自分もいつかその舞台で一緒に戦いたいと思うし負けたくない」

 決意を新たにした酒井は今季の中国大学リーグでアシスト王とMVPを受賞。ただプロ入りをかけたインカレでは結果を求めるあまり守備面が疎かになり、大会期間中に上泉康樹監督から喝を入れられたという。すると次戦から献身的な守備も目立ち始め、今節は2ゴールの大活躍。上泉監督は「プロに行くための最後のピースを埋めてやりたかったんですよね。そこが彼がここ2、3日で大きく変われたところ。数字にも表れていますけど成長しました」と目を細めた。

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