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掲げた合言葉は「福井のサッカーを変える」!17年ぶりの選手権を戦う福井商が披露したプレミア王者に敢然と立ち向かう覚悟 

ゲキサカ / 2024年12月30日 16時37分

福井商高の「福井のサッカーを変える」挑戦はこれからも続いていく(写真協力=高校サッカー年鑑)

[12.29 選手権1回戦 福井商高 0-4 大津高 柏の葉]

「もうこの景色を見せてもらったことが本当に嬉しいですし、本当に感謝しています。ただ、嬉しいだけで終わってしまってはいけないと思っているので、今日の負けをちゃんと次に繋げられるようにしたいですし、このままでは福井県もまだまだ変わらないので、次に戦う時はもう少し自分たちのサッカーで勝負できるチームを作っていきたいと思います」(福井商高・高木謙治監督)

 福井商高(福井)は覚悟を決めていた。17年ぶりとなる全国の晴れ舞台。初戦で対峙するのは圧倒的な得点力で、高校年代最高峰のプレミアリーグを制した大津高(熊本)。普段はポゼッションをベースに攻撃的なスタイルを貫いてきたが、相手を徹底的に分析してきた中で、この日は割り切った戦い方を選択する。

「フォーメーションとしては『4-5-1』みたいな感じで、サイドハーフが下がったり、出ていったりというところで、6枚になる時もありますし、4枚の時も5枚の時もあるしと、状況に応じて変えていくイメージでやっていました」と明かすのはキャプテンを務めるDF谷田月波輝(3年)。相手の強力なサイド攻撃を考慮し、まずは後方のスペースを完全に埋めに掛かる。

「基本的には『6枚になっちゃダメだよ』と。本当に危ない時は6枚になってもいいけど、最初からずっと6枚だと本当に防戦一方になるからと。でも、あの子たちも試合をやりながら大津さんの強さを本当に感じて、たぶん『これじゃないと守れない』と判断したので、ほとんど6枚の状態でしたね」と高木監督。右から谷田、DF玉森舜琉(3年)、MF森川太陽(2年)、DF木戸口将大(2年)が並んだ4バックに加え、右のMF谷口櫂我(3年)が、左のMF松田琉音(2年)とサイドハーフも最終ラインに吸収され、『6-3-1』に近い形の時間が長くなっていく。

 ただ、選手たちは少しずつこのスタイルに手応えを感じつつあったという。「自分たちの感覚的に、ちょっと相手を過大評価し過ぎていたというか、前半の入りで『思ったよりもやれるぞ』『思ったよりも守れるぞ』というのは感じましたね」(谷田)。ディフェンスラインの網を抜けてきたボールは、GK福本竜矢(3年)が確実に対応。守備の好リズムは確実に醸成されていった。

 それでも、やはりプレミア王者は強い。ハーフタイムが見えてきた前半36分。左サイドから上げられたクロスに、高い打点のヘディングを叩き込まれ、失点。1点のビハインドを背負う格好で、最初の40分間は終了する。

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