父も袖を通した紫のユニフォームを纏って全国舞台で躍動!堀越FW高橋李来が貴重な先制弾で初戦突破に貢献!
ゲキサカ / 2025年1月1日 19時25分
[12.31 選手権2回戦 津工高 0-2 堀越高 駒沢]
ネットが揺れたのを見届けると、思わず感情がほとばしる。どれだけ頑張ってボールを収めても、前からのプレスに奔走しても、ストライカーとして求められるのはやはり結果。やっぱりゴールを奪うって、最高だ。
「自分が持っているものを出せれば、良いところまで行けるという自信はあるので、今日勝ったことでそれを出せる環境も用意されていますし、次も自分の力を出せるように頑張っていきたいです」。
堀越高(東京A)の11番を背負った献身的なストライカー。FW高橋李来(2年=杉並FC出身)は自ら叩き出した先制ゴールで、チームを初戦突破に力強く導いてみせた。
「事前に相手のやり方は頭に入れていたんですけど、やってみないとわからないということで、ちょっと緊張しました」。堀越が2回戦で対峙するのは津工高(三重)。対戦したことのない相手に加え、大会初戦ということもあって、高橋も緊張感を隠せなかった。
チームは立ち上がりからボールこそ握るものの、なかなか効果的な攻撃の形を生み出すまでには至らない。「前半は自分が基点になったり、フィニッシュを演出することがあまりできていなかったですね」(高橋)。前半で記録されたシュートはわずかに1本。スコアレスで40分間は推移する。
後半11分。ようやく好機が巡ってくる。DF森奏(3年)が右サイドへフィードを届け、MF杉村充樹(2年)のパスに3列目から飛び出したMF谷口悠成(2年)が中央へ折り返すと、DFがクリアしきれなかったボールは、高橋の目の前に転がってくる。
「前半はあまり自分の形が出せていなかったので、思い切って打とうと思っていました」。力強いキープから右足で放ったシュートはDFのブロックに遭ったものの、リバウンドにも真っ先に反応。今度は左足で振り抜いたシュートは、GKを打ち破ってゴールネットへ転がり込む。
今大会を迎えるに当たって、自分の中で決めていた目標があった。「東京都予選の時には、準決勝の西が丘でも、決勝の駒沢でもゴールを獲れなくて、それがとにかく悔しかったので、今大会は1試合1得点を目標にしています。そういう意味でもまずは結果を出せて良かったと思います」。
佐藤監督が「高橋も今はちょっと調子が上がっていない感じなんですけど、点を獲ったので、少し自信が芽生えるかなという感じですね」と得点を歓迎すれば、キャプテンのDF竹内利樹人(3年)も、後輩が全国で記録したゴールをこんな言葉で喜んでいる。
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